鼓室形成術を受けた患者の退院指導の内容で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第111回看護師国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
鼓室形成術後は、中耳腔に急激な圧力がかかることを避ける必要があります。鼻を強くかむと、耳管を通じて鼻腔から中耳腔へ圧力が伝わり、術後の患部に悪影響を及ぼす可能性があるため、この行為は禁じられます。
選択肢ごとの解説
- 1. 鼓室形成術後、術耳に水が入ると感染のリスクがあるため、水泳は通常禁止されます。特に術後しばらくは患部の保護が重要です。正しくは:術後しばらくの間は、水泳を避けるべきです。選びやすい理由:日常生活への早期復帰を促す情報として魅力的に映るかもしれませんが、感染リスクを考慮すると不適切です。混同注意:耳の保護の必要性を誤解している可能性があります。術後は外部からの刺激や感染に特に注意が必要です。
- 2. 鼓室形成術後の耳は非常にデリケートであり、耳垢を頻繁に除去しようとすると、患部を刺激したり損傷したりする恐れがあります。通常、自然排出を促し、必要な場合は医療機関で除去します。正しくは:耳垢の除去は医療機関に相談し、自分では頻繁に行わないようにしましょう。選びやすい理由:耳の清潔を保つことは良いことと一般的に認識されているため、正しい選択肢に見えるかもしれません。混同注意:術後の耳の敏感さや、自己処置のリスクを理解していない可能性があります。耳の内部構造への影響を過小評価しがちです。
- 3. 正解。鼻を強くかむと、耳管を通じて中耳腔に圧力がかかり、術後の鼓膜や中耳に悪影響を及ぼす可能性があります(例えば、鼓膜穿孔、中耳の出血、感染のリスク増加など)。そのため、術後は鼻を強くかむことを避けるよう指導されます。正しくは:鼻をかむ際は、片方ずつ静かにかむか、軽く拭き取る程度にしてください。選びやすい理由:直接耳に関係ないように見えるかもしれませんが、耳管の構造を理解していれば正しいと判断できます。混同注意:鼻と耳の解剖学的関連性(耳管)についての知識が不足していると、この指示の重要性を理解しにくいかもしれません。
- 4. エレベーターの昇降時には気圧の変化が生じ、術後のデリケートな中耳に負担をかける可能性があります。術後は気圧の変化を避けるよう指導されることが多いため、推奨される行動ではありません。正しくは:エレベーターの利用は、可能であれば避けるか、ゆっくりと昇降するように注意し、耳の症状に注意してください。選びやすい理由:移動手段として便利であるため、良い選択肢に見えるかもしれませんが、術後の耳への配慮が欠けています。混同注意:気圧の変化が中耳に与える影響について、認識が薄い可能性があります。日常生活での些細な気圧変動が術後には重要になることを理解しにくいかもしれません。
国試ポイント
鼓室形成術後の退院指導では、術後の合併症予防や回復を促進するための生活上の注意点が問われます。特に、中耳への物理的ストレスを避ける重要性がポイントです。耳と鼻の解剖学的関連性(耳管)を理解しているかが重要となります。
混同注意
水泳や耳垢除去といった耳の直接的なケアに関する選択肢も出題されやすく、術後の適切なケアについて正確な知識が求められます。気圧変化への対応も重要な指導内容です。
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術後の回復段階に応じた活動制限の緩和について、いつから何が許可されるのかを判断する。
関連知識
耳管開放症、耳管狭窄症、航空性中耳炎、ダイビングや飛行機搭乗時の耳抜き、外耳炎、中耳炎の病態生理。