動脈とその触診部位の組合せで誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
内頸動脈は主に頭蓋内を走行し、通常は体表から直接触知する動脈ではありません。脈拍触知の一般的な部位としては、総頸動脈が胸鎖乳突筋の前縁で触知されます。鎖骨の内側1/3付近で触知されるのは、鎖骨下動脈の拍動や、総頸動脈が上行してくる部位の近くではありますが、内頸動脈自体の触知部位としては不適切です。したがって、「内頸動脈 - 鎖骨の内側3分の1あたり」の組み合わせが誤りです。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。内頸動脈は脳へ血液を送る主要な動脈であり、通常は体表から直接触知するのに適した部位ではありません。脈拍を触知する頸部の動脈は主に総頸動脈で、これは胸鎖乳突筋の前縁、甲状軟骨の高さで触知されます。鎖骨内側1/3は、鎖骨下動脈の触知部位として知られていますが、内頸動脈とは異なるため、この組み合わせは誤りです。
- 2. この組み合わせは正しいです。上腕動脈は肘窩において、上腕二頭筋腱のすぐ内側、正中神経の外側で触知できます。正しくは:この記述は既に正しいです。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りを探す本問では選択肢から外れるべきですが、知識が曖昧だと他の選択肢と混同し、誤って選んでしまう可能性があります。混同注意:上腕動脈と正中神経の位置関係、または肘窩を走行する他の神経や血管と混同するかもしれません。
- 3. この組み合わせは正しいです。橈骨動脈は手関節の橈骨側で、橈側手根屈筋腱のすぐ外側(橈骨茎状突起の近位)で容易に触知できます。正しくは:この記述は既に正しいです。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りを探す本問では選択肢から外れるべきですが、橈骨動脈と尺骨動脈の触知部位の区別が不確かだと、誤りの選択肢と判断してしまう可能性があります。混同注意:尺骨動脈の触知部位(尺側手根屈筋腱の橈側)と混同しやすいです。
- 4. この組み合わせは正しいです。大腿動脈は鼠径靭帯の中点、つまり上前腸骨棘と恥骨結節を結んだ線のちょうど中央に位置し、大腿三角内で触知されます。正しくは:この記述は既に正しいです。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りを探す本問では選択肢から外れるべきですが、解剖学的指標の名称や位置関係の記憶が不確かな場合、誤って選択してしまう可能性があります。混同注意:鼠径部の他の構造物(大腿神経や大腿静脈)との位置関係や、他の下肢の動脈の触知部位と混同するかもしれません。
- 5. この組み合わせは正しいです。足背動脈は足の甲(足背)において、長母指伸筋腱のすぐ外側を走行しており、この部位で触知できます。正しくは:この記述は既に正しいです。選びやすい理由:正しい組み合わせであるため、誤りを探す本問では選択肢から外れるべきですが、足部の解剖学的知識が不足していると、誤りの選択肢と判断してしまう可能性があります。混同注意:足関節や足部の他の動脈(後脛骨動脈など)の触知部位と混同する可能性があります。
国試ポイント
この問題は、主要な動脈とその触診部位に関する正確な解剖学的知識を問うものです。特に、紛らわしい動脈や隣接する解剖学的構造物との位置関係を理解しているかが重要です。臨床現場でのバイタルサイン測定や末梢循環評価において必須の知識であり、作業療法士として患者評価の基礎となる部分です。
混同注意
内頸動脈と総頸動脈の区別、鎖骨下動脈や椎骨動脈など、頸部や鎖骨周辺の他の動脈との位置関係が混同されやすいです。また、上肢や下肢の動脈(橈骨動脈と尺骨動脈、足背動脈と後脛骨動脈など)の触知部位の正確な区別も重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出題された場合、他の主要な動脈(例:顔面動脈、側頭動脈、膝窩動脈、後脛骨動脈など)の触知部位や、異常な脈拍(不整脈、微弱脈、頻脈、徐脈など)の評価についても問われる可能性があります。また、特定の疾患(例:末梢動脈疾患、狭心症、心不全)における脈拍評価の意義も関連して出題されるかもしれません。
関連知識
動脈の走行と主要な分岐、骨や腱、筋肉などの体表ランドマークとの位置関係、各動脈が栄養する領域、末梢循環の評価方法(脈拍触知、皮膚色、皮膚温、毛細血管再充満時間など)といった知識が関連します。