視覚器で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
網膜の黄斑部、特に中心窩には、色覚と高解像度視覚を担う錐体細胞が非常に多く存在しています。そのため、ここが最も視力が鋭い部分となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 杆体細胞は光の明暗(輝度)を感知し、暗い場所での視覚を担いますが、色の識別能力はありません。正しくは:杆体細胞は光の明暗(輝度)を感知します。選びやすい理由:光を感知する細胞であるため、色覚にも関連があるように錯覚するかもしれませんが、これは錐体細胞の役割です。混同注意:杆体と錐体の役割(明暗覚と色覚)
- 2. 正解。黄斑、特にその中心にある中心窩は、最も視力が高く、色覚を司る錐体細胞が密集しています。これにより、鮮明な中央視が可能です。
- 3. 角膜は非常に豊富な感覚神経(三叉神経由来)が分布しており、触覚や痛覚に敏感です。この神経支配が、異物混入時に強い痛みを感じる理由です。正しくは:角膜には豊富な神経が分布しており、痛覚などに敏感です。選びやすい理由:血管がないため、神経もないと誤解する可能性があります。混同注意:角膜の血管の有無と神経の有無
- 4. 盲点は、視神経が眼球から出る部位(視神経乳頭)にあり、光受容器(杆体・錐体)が存在しないために生じます。中心窩は最も視力が鋭い部分です。正しくは:視野に盲点を生じるのは、視神経乳頭です。選びやすい理由:網膜の特定の部位が視野に影響を与えるという点で、中心窩と盲点を混同する可能性があります。混同注意:中心窩(最も視力鋭い)と視神経乳頭(盲点)
- 5. 焦点距離の調整(ピント合わせ)は、水晶体の厚み(屈折率の変化ではない)を変化させることで行われます。硝子体は眼球の形状を保ち、光の透過路となるゼリー状の物質です。正しくは:焦点距離を調整するのは水晶体であり、硝子体は眼球の形状を保つ役割を担います。選びやすい理由:眼内の屈折に関わる部位であるため、焦点調整機能があると誤解する可能性があります。混同注意:硝子体と水晶体の機能
国試ポイント
視覚器の主要な構造(網膜、黄斑、角膜、硝子体など)とその機能(色覚、明暗覚、焦点調整、盲点発生部位など)を正確に理解しているかを問う問題です。各部位の名称と役割を混同しないことが重要です。
混同注意
杆体と錐体の機能、黄斑と視神経乳頭の位置と機能、水晶体と硝子体の機能。
次に同じ論点が出たら
今後も視覚器だけでなく、聴覚器、平衡覚器など、感覚器全般の構造と機能に関する基本的な知識が問われる可能性が高いです。特に、主要な細胞の種類とそれらが担う特定の機能、および特定の部位で起こる現象(盲点など)は重点的に学習するべきでしょう。
関連知識
視細胞の種類と機能(杆体:暗所視、明暗、錐体:明所視、色覚)、眼球の各部位の役割(角膜:光の屈折、保護、水晶体:焦点調節、硝子体:眼球形状維持、網膜:光受容、視神経:視覚情報伝達)。