血球と機能の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
血小板は、血管が損傷した際に凝集し、損傷部位を塞ぐことで出血を止める(止血)役割を担います。これは一次止血と呼ばれる過程で、血栓形成の重要な初期段階です。
選択肢ごとの解説
- 1. 単球は食作用を持ち、異物を処理したり抗原提示を行ったりする細胞ですが、直接抗体を産生することはありません。抗体産生は主にB細胞が分化した形質細胞の役割です。正しくは:単球:食作用を行う選びやすい理由:単球が免疫に関わる重要な細胞であるため、免疫機能の代表的な一つである抗体産生と結びつけやすいかもしれません。混同注意:B細胞、形質細胞
- 2. 顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)は免疫応答に関わる白血球の一種で、酸素運搬の機能は持っていません。酸素運搬の役割を担うのは赤血球です。正しくは:顆粒球:細菌を貪食する(好中球の場合)選びやすい理由:血球の一種であるため、体内のガス交換という重要な役割を持つ他の血球(赤血球)と混同しやすい可能性があります。混同注意:赤血球
- 3. 正解。血小板は、血管が損傷した際に凝集し、止血栓を形成することで出血を止める(止血)主要な役割を担っています。これは血小板の最も重要な機能の一つです。
- 4. 赤血球の主な機能は、ヘモグロビンを介して酸素を全身に運び、二酸化炭素の一部を回収することです。細胞性免疫は主にTリンパ球が担う免疫応答です。正しくは:赤血球:酸素を運搬する選びやすい理由:赤血球も重要な血液細胞であり、免疫に関わる他の血球(特に白血球)と混同し、重要な機能の一つとして連想してしまうかもしれません。混同注意:Tリンパ球、白血球全般
- 5. リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞)は特異的な免疫応答を担い、抗体産生や細胞傷害などを行います。細菌を直接貪食する機能は持たず、この役割は主に好中球やマクロファージ(単球が分化したもの)が担います。正しくは:リンパ球:特異的免疫応答に関わる選びやすい理由:リンパ球が免疫系の中心的な役割を果たすため、免疫機能の一つである貪食と安易に結びつけてしまう可能性があります。混同注意:好中球、マクロファージ、単球
国試ポイント
本問は、主要な血球(赤血球、白血球各種、血小板)それぞれの基本的な機能に関する知識を問う問題です。各血球の役割を正確に理解しているかが試されます。特に、特定の血球とその機能の組み合わせが正しいか誤りかを判断する能力が求められます。
混同注意
各血球の機能、特に「抗体産生」「酸素運搬」「細胞性免疫」「貪食」といった免疫や生体維持の重要な役割が、どの細胞に割り当てられるか混同しやすいです。例えば、免疫細胞全般の機能として貪食を連想してリンパ球を選んでしまったり、酸素運搬を顆粒球と誤って結びつけたりする可能性があります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、各白血球の種類(好中球、好酸球、好塩基球、単球、リンパ球)とその具体的な役割、さらに赤血球や血小板の機能について、より詳細な知識が問われる可能性があります。特に、それぞれの細胞がどのような病態に関与するか、といった臨床応用的な知識も確認しておくと良いでしょう。
関連知識
赤血球: ヘモグロビンによる酸素運搬、二酸化炭素の一部運搬。白血球: 顆粒球(好中球は細菌貪食、好酸球は寄生虫防御・アレルギー、好塩基球はアレルギー・炎症)、単球は食作用・抗原提示・マクロファージへの分化、リンパ球(T細胞は細胞性免疫、B細胞は液性免疫・抗体産生、NK細胞は腫瘍細胞・ウイルス感染細胞の殺傷)。血小板: 止血(血栓形成)。