診療報酬の疾患別リハビリテーションで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
リハビリテーション実施記録には、診療報酬の適切な算定と監査のために、開始時刻と終了時刻を含む実施時刻を正確に記録することが必須です。また、疾患別リハビリテーション料には、医療費の適正化と効率的な医療提供の観点から、疾患の種類や発症からの期間に応じて算定できる単位数や日数に上限が設けられています。
選択肢ごとの解説
- 1. 診療報酬本体の改定は、通常2年に1度行われます。薬価改定は毎年行われます。3年ごとは介護報酬の改定周期です。正しくは:診療報酬本体の改定は、通常2年に1度行われる。選びやすい理由:「3年に1度」という数字が、何かしらの改定周期と結びつくため、正しいように感じやすい。特に介護報酬の改定周期が3年であるため、混同しやすいです。混同注意:介護報酬の改定周期(3年)や、診療報酬のうち薬価改定が毎年行われることと混同しやすいです。診療報酬全体の基盤となる本体改定は2年に1度です。
- 2. 診療報酬の算定主体は医療機関であり、個々の療法士が直接算定するわけではありません。療法士はリハビリテーションの提供者であり、算定は医師の指示のもと、医療機関が行います。正しくは:疾患別リハビリテーション料は、医師の指示に基づき、医療機関が算定する。選びやすい理由:実際にリハビリテーションを実施するのは療法士であるため、療法士が直接算定していると誤解しやすいです。混同注意:サービス提供者である療法士の役割と、診療報酬を請求する主体である医療機関の役割を混同しやすいです。
- 3. 疾患別リハビリテーション料は、20分を1単位として算定されます。正しくは:疾患別リハビリテーション料は、20分を1単位で算定する。選びやすい理由:「15分」という時間が、介護保険制度のリハビリテーションや訪問看護など他のサービスで用いられる単位時間と似ているため、混乱しやすいです。混同注意:介護保険のリハビリテーション(訪問リハビリテーションなど)や、他の診療報酬項目における時間単位と混同しやすいです。
- 4. 正解。診療報酬の算定要件として、個々のリハビリテーションの実施時間(開始・終了時刻)を正確に記録することが義務付けられています。これにより、適切な時間管理と実施内容の確認が可能となります。
- 5. 正解。疾患別リハビリテーションは、疾患の種類や状態に応じて算定できる日数(上限期間や単位数)が厚生労働省によって定められています。この上限を超える場合は、特別の届出や医師の判断が必要となることがあります。これは医療費の適正化や急性期・回復期での集中的な治療を促す目的があります。
国試ポイント
診療報酬制度、特に疾患別リハビリテーションに関する基本的な知識(改定周期、算定主体、算定単位、記録義務、算定上限)が問われています。単に数字を覚えるだけでなく、制度の趣旨や医療提供体制における位置づけを理解しているかが試されます。
混同注意
診療報酬の改定周期(2年 vs 3年)、算定単位(20分 vs 15分)、算定主体(医療機関 vs 療法士個人)など、他の医療・介護保険制度のルールや、リハビリテーションの提供実態と混同しやすい点が複数含まれています。特に介護保険制度との違いを意識することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後、疾患別リハビリテーションに関する問題が出題された場合は、算定要件の詳細(対象疾患、施設基準、人員配置)、医師の指示の必要性、経過措置や例外規定、またはリハビリテーション計画書の内容など、より実践的な内容や制度の具体的な運用に関する知識が問われる可能性があります。
関連知識
診療報酬点数表、医療保険制度、介護保険制度、リハビリテーション医療における記録の重要性、医療機関の運営と請求業務。