精神科作業療法のインテーク面接時に聞き取る内容で適切でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
精神科作業療法のインテーク面接の主な目的は、患者さんの現在の生活状況、興味関心、強み、困難、そして作業療法を通して達成したい目標を把握し、個別支援計画を立案することです。発病時の詳細な状況は、主に精神科医が診断や病態の理解のために収集する情報であり、作業療法士が介入計画を立てる上で最も優先されるべき情報ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 作業療法のプログラムを計画する上で、患者さんの興味や楽しみを見つけることは非常に重要であり、インテーク面接で必ず確認すべき事項です。
- 2. 患者さんが作業療法を通して何を達成したいのか、どのような生活を送りたいのかといった将来の展望は、治療目標を設定する上で不可欠な情報です。
- 3. 正解。発病時の詳細な状況は、主に精神科医による診断や病歴聴取の際に重点的に尋ねられる情報です。作業療法士のインテーク面接では、現在の生活状況や活動への影響、興味関心、今後の目標に焦点を当てることが多く、発病時の詳細な医学的・心理的状況は直接的な作業療法介入計画には優先度が低い場合があります。もちろん全く聞かないわけではないが、適切でないものを選ぶならこれです。正しくは:作業療法士は、発病が現在の生活状況や活動に与える影響について尋ねることはありますが、発症時の医学的な詳細を深く掘り下げるのは主治医の役割です。選びやすい理由:患者さんの全体像を把握するために、ある程度は知っておくべき情報だと考える学生はいるかもしれません。しかし、作業療法のインテークの主目的を考えると優先度は低いです。混同注意:患者さんの生活史や病歴全般と混同しやすいですが、作業療法の目的は『その情報が今後の作業療法にどう繋がるか』が重要です。
- 4. 患者さんが日常生活や社会生活で具体的にどのような困難を抱えているかを把握することは、作業療法介入の必要性や方向性を決定する上で最も重要な情報の一つです。
- 5. 患者さん自身の意向を取り入れることは、作業療法のモチベーション維持や治療効果を高める上で非常に重要であり、希望する活動を尋ねることはインテーク面接の主要な目的の一つです。
国試ポイント
作業療法士の役割と専門性、特にインテーク面接の目的と内容に関する知識を問う問題です。他の医療専門職との役割分担を理解しているかどうかが鍵となります。
混同注意
患者さんの全体像を把握するための一般的な情報収集と、作業療法に特化した情報収集との違いを混同しやすいです。作業療法では『現在の生活課題』『興味関心』『目標』が特に重要視されます。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合、その情報が『患者さんの具体的な作業療法の介入目標設定や活動選択に直接的に役立つか』という視点で判断すると良いでしょう。他の職種が主に担う情報収集内容と区別できるかが重要です。
関連知識
精神科リハビリテーションの多職種連携、作業療法のアセスメントの原則、クライエント中心の作業療法、国際生活機能分類(ICF)における健康状態と生活機能の関係。