前腕能動義手を図に示す。名称で正しいのはどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
前腕能動義手において、フックやハンドなどの末端装置をソケットに接続するための土台となる部品がベース・プレートです。これは末端装置の種類に応じて交換できるよう設計されており、義手の機能において重要な役割を担います。図の該当箇所は、まさにこのベース・プレートを示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. これは誤りです。ハンガーは義手の部品としては一般的ではありません。衣服を吊るす道具を指します。正しくは:この選択肢が指し示している可能性のある義手の部品としては、アームカフやソケットの一部などが考えられますが、文脈から判断できません。選びやすい理由:一般的な用語であり、何らかの固定具を連想させるため、迷う可能性があります。混同注意:特定の義手部品とは混同しにくい一般的な単語です。
- 2. これは誤りです。クロス・バーは、骨折治療などで骨を固定する際に用いられる外部固定具の部品を指すことがありますが、前腕能動義手の主要な部品としては適切ではありません。正しくは:この選択肢が指し示している可能性のある義手の部品は、文脈からは特定できません。選びやすい理由:「バー」という言葉が義手の構造を連想させるため、選択肢として考慮される可能性があります。混同注意:他の医療器具の部品(例:創外固定器のクロスバー)と混同する可能性があります。
- 3. 正解。ベース・プレートは、能動義手のフックやハンドといった末端装置(ターミナルデバイス)をソケットに連結するための基盤となる部品で、取り外しや交換を可能にする役割があります。これは図に示す部品の名称として正しいです。
- 4. これは誤りです。ハーネスは、能動義手の操作を行うための動力伝達システムの一部で、肩や胸部に装着して牽引力を末端装置に伝える役割があります。図に示す部品とは異なります。正しくは:ハーネスは、義手を使用者が装着し、操作するために用いられる牽引式のストラップシステムを指します。選びやすい理由:能動義手の重要な構成要素であるため、正しい選択肢と誤解しやすいですが、図が示している部品とは別物です。混同注意:ベース・プレートとは機能も形状も全く異なるため、直接的な混同は少ないですが、義手の構成要素としての重要性から誤って選ばれる可能性があります。
- 5. これは誤りです。リテーナーは「保持具」という意味で、矯正歯科の保定装置や、一般的に何かを固定・保持するための部品を指しますが、前腕能動義手の特定の主要部品としては一般的ではありません。正しくは:この選択肢が指し示している可能性のある義手の部品は、文脈からは特定できません。選びやすい理由:「保持する」という機能から、義手の固定に関わる部品を連想し、選んでしまう可能性があります。混同注意:他の医療分野(例:歯科矯正のリテーナー)や一般的な機械部品と混同する可能性があります。
国試ポイント
義肢装具に関する知識、特に能動義手の各構成要素の名称と機能を正確に理解しているかを問う問題です。図と名称を一致させる能力が求められます。
混同注意
能動義手の構成要素である「ハーネス」や「ソケット」などと、図が示す「ベース・プレート」を混同する可能性があります。特にハーネスは能動義手の操作に不可欠なため、選択肢として迷いやすいです。また、他の医療機器の部品名称や一般的な道具の名称が選択肢に含まれることで、知識の曖昧さを突かれることがあります。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合、義肢の構成部品の名称だけでなく、その部品の具体的な機能、材料、または他の部品との連結方法についても問われる可能性を考慮して学習を進める必要があります。また、上肢義手だけでなく、下肢義手の構成部品についても同様の知識が求められるでしょう。
関連知識
義肢の分類(能動義手、受動義手、装飾義手、筋電義手など)、各義手の構成要素(ソケット、カフ、ハーネス、ケーブル、末端装置、ライナー、サスペンションなど)、それぞれの機能と役割。特に能動義手における牽引システムとその経路の理解が重要です。