金銭管理が含まれている評価法はどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・5番
解説
老研式活動能力指標と介護予防事業の基本チェックリストは、いずれも手段的日常生活活動(IADL)の項目を含み、その中で金銭管理能力について問う設問が含まれています。特に、高齢者の生活機能の評価において、金銭管理能力は重要な指標の一つとされています。
選択肢ごとの解説
- 1. FAIは疾病が患者の機能に与える影響を評価するもので、金銭管理に特化した項目は含まれていません。正しくは:FAIは主にQOLやADL、心理社会的な側面を評価するツールです。選びやすい理由:ADLやIADLに関する項目が含まれるため、金銭管理も含まれると誤解しやすいかもしれません。混同注意:IADL評価と混同されることがありますが、金銭管理はIADLの一部ではありますが、FAIが直接的に評価する項目ではありません。
- 2. SF-36は一般的な健康状態やQOLを評価する質問票であり、身体的・精神的健康に焦点が置かれ、金銭管理能力の評価項目は含まれていません。正しくは:SF-36は身体機能、役割機能(身体的・精神的)、体の痛み、全体的健康感、活力、社会生活機能、心の健康の8つの尺度から構成されています。選びやすい理由:広範な健康関連QOLを評価するため、生活全般に関わる項目が含まれると誤解される可能性があります。混同注意:FIMのような具体的なADL/IADL評価と混同されやすいですが、SF-36はより主観的な健康状態を問います。
- 3. 正解。老研式活動能力指標には、手段的日常生活活動(IADL)の項目として「日用品の買い物」や「金銭の管理」が含まれており、金銭管理能力を直接評価します。
- 4. 興味・関心チェックリストは、対象者の興味や関心の対象を特定し、作業活動への動機付けや作業療法の介入計画に役立てるためのもので、金銭管理能力の評価は目的としていません。正しくは:このチェックリストは、対象者がどのような活動に興味を持っているかを把握するために使用されます。選びやすい理由:活動全般を問うため、生活に関連する金銭管理も含まれると考えるかもしれませんが、直接的な能力評価ではありません。混同注意:ADL/IADL評価や認知機能評価と異なり、これは意欲や関心に焦点を当てたツールです。
- 5. 正解。介護予防事業の基本チェックリストには、IADL(手段的日常生活活動)に関する項目があり、その中に「週に1回以上外出しているか」「預貯金の出し入れ、あるいは金銭の管理をしていますか」といった金銭管理に関連する質問が含まれています。
国試ポイント
高齢者におけるIADL評価の具体的な内容と、各評価ツールの特徴を正確に理解しているかが問われる問題です。金銭管理がどの評価項目に含まれるかを把握することが重要です。
混同注意
各評価ツールの名前だけでなく、その評価内容や目的を具体的に知っていないと、IADLの一部である金銭管理がどのツールに含まれるか判断が難しくなります。特に、生活に関連する広範な評価ツールと混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、各評価ツールの具体的な評価項目リストを提示し、そこから金銭管理が含まれるものを選択させる形式や、特定の疾患を持つ患者に対して適切な金銭管理評価ツールを選ぶ問題が考えられます。
関連知識
IADL(手段的日常生活活動)の概念、FIM、Barthel Index、ADL評価とIADL評価の違い、認知症や高齢者の生活機能評価に用いられる主なツールの知識が必要です。