細胞について誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
リボソームは、タンパク質合成を行う細胞小器官であり、リボソームRNA(rRNA)とタンパク質で構成されています。DNAは遺伝情報を格納する核酸であり、主に細胞核に存在します。リボソームの構成要素にはDNAは含まれません。
選択肢ごとの解説
- 1. 細胞膜はリン脂質二重層から構成されています。これは正しい記述です。正しくは:この記述は正しいので修正不要です。選びやすい理由:一般的な知識であり、誤っていると考える人は少ないでしょう。混同注意:核膜やミトコンドリアの内膜・外膜と混同することはありませんが、二重膜という表現から二層構造であることは細胞膜の基本的な特徴です。
- 2. 細胞膜の骨格をなすのはリン脂質の二重層であり、この記述は正しいです。他にもタンパク質やコレステロールも含まれますが、主要な構成要素です。正しくは:この記述は正しいので修正不要です。選びやすい理由:細胞膜の主要成分としてよく知られているため、誤りだと判断しにくいでしょう。混同注意:細胞膜にタンパク質も多く含まれるため、タンパク質が主成分と誤解するかもしれませんが、構造の基本はリン脂質です。
- 3. ミトコンドリアは細胞のエネルギー源であるATPを合成する役割を担っており、「細胞の発電所」とも呼ばれます。この記述は正しいです。正しくは:この記述は正しいので修正不要です。選びやすい理由:細胞生物学の基礎知識であり、ほとんどの受験生が正しいと認識しているでしょう。混同注意:ATPを消費する細胞小器官(例:筋小胞体、Na-Kポンプなど)と混同する可能性は低いですが、ATP合成の他の経路(解糖系など)と混同する可能性はあります。
- 4. 正解。リボソームはタンパク質とリボソームRNA(rRNA)から構成されています。DNAは核内に存在し、リボソームの構成要素ではありません。したがって、この記述は誤りです。正しくは:リボソームはタンパク質とリボソームRNA(rRNA)から構成されています。選びやすい理由:リボソームが遺伝情報(mRNA)を読み取るため、DNAと関連が深いと錯覚する可能性があります。混同注意:DNAとRNAの区別、特にリボソームがrRNAとタンパク質から成るという知識が曖昧だと間違えやすいです。
- 5. Na-KポンプはATPのエネルギーを使って、細胞内のNa+を細胞外へ排出し、細胞外のK+を細胞内へ取り込むことで、細胞内のNa+濃度を低く、K+濃度を高く維持しています。この記述は正しいです。正しくは:この記述は正しいので修正不要です。選びやすい理由:生理学の基本的な知識であり、正しいと判断しやすいでしょう。混同注意:Na+とK+のどちらを細胞外へ、どちらを細胞内へ輸送するかを混同しやすいですが、本選択肢はNa+の維持について述べており、Na+が低く保たれることは正しいです。
国試ポイント
細胞小器官の基本的な構造と機能、特に主要な構成成分について問う問題です。各細胞小器官の役割だけでなく、その構成要素に関する正確な知識が求められます。特に核酸の種類(DNA、RNA)とそれぞれの役割、およびそれがどの細胞小器官と関連するかを理解しているかが重要です。
混同注意
DNA、RNA、タンパク質のそれぞれの役割と、それらが関与する細胞小器官(核、リボソーム、ミトコンドリアなど)の構成要素や機能が混同されやすいです。特にリボソームがタンパク質合成に関わるため、遺伝情報源であるDNAと直接関連すると誤解しやすいですが、実際はmRNAの情報を基にタンパク質を合成し、リボソーム自体はrRNAとタンパク質で構成されます。
次に同じ論点が出たら
この論点に関して次に問われる場合、他の細胞小器官(例:ゴルジ体、小胞体、リソソーム)の機能や構成成分、またはそれぞれの細胞小器官が関わる疾患について問われる可能性があります。また、DNAの複製、転写、翻訳のプロセスにおける各分子の役割についても深掘りされる可能性があります。
関連知識
細胞膜の構造(リン脂質二重層、膜タンパク質)、ミトコンドリアの機能(ATP合成、クエン酸回路、電子伝達系)、リボソームの構成(rRNA、タンパク質)と機能(タンパク質合成)、Na-Kポンプの機能(能動輸送、細胞内外のイオン濃度維持、膜電位形成)。