疾患を有する人の中で、検査で正しく陽性と判定される割合はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
感度とは、疾患を持つ人が検査で陽性となる確率、すなわち「真陽性率」のことです。これは、検査が病気を見つけ出す能力の高さを示す重要な指標となります。疾患を有する集団内での正判定の割合を問うているため、「感度」が正解です。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。感度とは、実際に疾患を持つ人の中で、検査によって正しく陽性と判定される割合(真陽性率)を指します。これは、病気を見つけ出す能力を示す重要な指標です。
- 2. 一致率は、2つの異なる検査や評価方法の結果がどれだけ一致するかを示す指標であり、疾患の有無に対する検査の正確さを示すものではありません。正しくは:一致率は、異なる評価者間や異なる検査方法間での結果の合致度を示すものです。選びやすい理由:「正しく判定される割合」という言葉から、何らかの合致度を連想するかもしれませんが、これは特定の疾患の検出能力を示すものではありません。混同注意:一致率は、検査の信頼性や再現性に関連する概念であり、検査の妥当性(疾患検出能力)とは異なります。
- 3. 特異度は、疾患を持っていない人の中で、検査によって正しく陰性と判定される割合(真陰性率)を指します。設問は「疾患を有する人の中で」を問うているため誤りです。正しくは:特異度は、疾患のない人が検査で正しく陰性と判断される割合です。選びやすい理由:感度と特異度は対になる概念であり、検査の性能評価に使われるため、迷いやすい選択肢です。混同注意:感度(真陽性率)と特異度(真陰性率)は混同されやすいですが、それぞれ「病気の人を正しく見つける」能力と「健康な人を正しく見つける」能力を指します。
- 4. 偽陽性率は、実際には疾患がないにもかかわらず、検査で誤って陽性と判定される割合を指します。設問は「疾患を有する人の中で、正しく陽性と判定される割合」を問うています。正しくは:偽陽性率は、疾患がない人が検査で誤って陽性と判断される割合です。選びやすい理由:「陽性」という言葉が含まれるため、疾患検出に関連すると思いやすいですが、「偽」が示すように誤判定の割合です。混同注意:偽陽性率と偽陰性率は、それぞれ検査の誤りを示す指標であり、感度や特異度とは逆の側面を表します。
- 5. 偽陰性率は、実際に疾患があるにもかかわらず、検査で誤って陰性と判定される割合を指します。設問の定義とは異なります。正しくは:偽陰性率は、疾患がある人が検査で誤って陰性と判断される割合です。選びやすい理由:「陰性」という言葉が含まれますが、疾患を持つ人に対する判定の誤りを意味するため、正答とは異なります。混同注意:偽陰性率は、感度と密接に関連しており、偽陰性率が高いと感度が低いことになります。
国試ポイント
医療統計学における検査の評価指標(感度、特異度、陽性反応適中度、陰性反応適中度、偽陽性率、偽陰性率など)の定義を正確に理解しているかが問われます。特に感度と特異度は頻出です。
混同注意
感度と特異度は混同しやすいが、感度は「疾患がある人をどれだけ見つけられるか」を、特異度は「疾患がない人をどれだけ見分けられるか」を指す。また、陽性反応適中度や陰性反応適中度といった概念も、これらと異なる文脈で使われるため注意が必要である。
次に同じ論点が出たら
今後、この分野が出題された場合は、感度と特異度の計算式だけでなく、陽性反応適中度や陰性反応適中度の計算式とそれぞれの意味を問う問題、あるいは特定の疾患の有病率がこれらの指標にどう影響するかを問う応用問題が出される可能性があります。
関連知識
感度 = 真陽性数 / (真陽性数 + 偽陰性数)、特異度 = 真陰性数 / (真陰性数 + 偽陽性数)。陽性反応適中度 = 真陽性数 / (真陽性数 + 偽陽性数)、陰性反応適中度 = 真陰性数 / (真陰性数 + 偽陰性数)。これらの指標が、それぞれどのような集団(疾患を持つ人、持たない人、検査陽性者、検査陰性者)を分母としているかを理解することが重要です。