知能指数が算出できるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
Kohs立方体組み合わせテストは、空間認知能力や構成能力を測定し、動作性知能を評価するために用いられます。単独で知能指数(動作性IQ)を算出できる代表的な検査の一つです。一方、他の選択肢の検査は、それぞれ特定の認知機能のスクリーニングや詳細評価を目的としており、知能指数の算出は行いません。
選択肢ごとの解説
- 1. MMSEは全般的な認知機能の簡易的なスクリーニング検査であり、知能指数を算出する目的の検査ではありません。正しくは:認知機能の全般的スクリーニング検査である。選びやすい理由:認知機能の評価に広く使われるため、知能に関する検査だと誤解しやすいです。混同注意:ウェクスラー式知能検査など、知能指数を算出する他の認知機能検査と混同しやすいかもしれません。
- 2. RBMTは日常生活における記憶障害の有無や程度を評価する検査であり、知能指数を算出する目的ではありません。正しくは:日常生活における記憶障害を評価する検査である。選びやすい理由:「記憶」も認知機能の一部であり、知能と関連があると考えるため選びやすいです。混同注意:記憶力そのものの評価(例:ウェクスラー記憶検査)と、知能指数を算出する検査との区別がつきにくいかもしれません。
- 3. SLTAは失語症の診断、症状の程度、およびタイプを評価するための検査であり、知能指数を算出するものではありません。正しくは:失語症の症状を評価する検査である。選びやすい理由:言語能力も認知機能の一部であり、知能と関連すると考えるため選びやすいです。混同注意:全般的な認知能力を測る検査と混同しやすいかもしれません。
- 4. Rey複雑図形検査は視空間認知能力、構成能力、視覚的記憶能力を評価する検査であり、知能指数を算出するものではありません。正しくは:視空間認知、構成、視覚記憶を評価する検査である。選びやすい理由:図形を模写する能力や記憶力は知能と関連が深く、知能検査の一部だと誤解しやすいです。混同注意:ウェクスラー式知能検査に含まれる「積み木模様」などの視空間認知課題と混同しやすいですが、単独でIQを算出するものではありません。
- 5. 正解。Kohs立方体組み合わせテストは、空間認知能力、構成能力、問題解決能力を評価する検査であり、特に動作性知能指数を算出することが可能です。ウェクスラー式知能検査の副検査である「積み木模様」の原型であり、知能の評価に用いられます。
国試ポイント
主要な認知機能検査の目的と、それが知能指数算出に寄与するかどうかを問う基本的な知識が試されます。各検査の名称と評価項目を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
認知機能検査全般と、知能指数を算出する目的の検査との区別がつきにくい点が混同しやすいです。特にMMSEのようなスクリーニング検査や、特定の認知領域(記憶、言語、視空間など)を詳細に評価する検査と、全般的な知能を評価する検査との違いを明確に理解する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各検査が「何を評価するのか」という目的と、「どんな指標を算出するのか」(例:点数、段階、IQ)という結果の形式を正確に覚えているかを確認しましょう。
関連知識
知能指数を算出する代表的な検査として、ウェクスラー成人知能検査(WAIS)やウェクスラー児童知能検査(WISC)があります。また、各選択肢の検査(MMSE、RBMT、SLTA、Rey複雑図形検査)の具体的な評価内容、適応対象、および得られる指標についても理解しておくことが求められます。動作性IQ、言語性IQ、全般性IQの概念も重要です。