原始反射のうち正常児の7~8か月でみられるのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
足底把握反射は生後9~12ヶ月頃まで認められる原始反射であり、生後7~8ヶ月の時点ではまだ観察されることが正常な所見です。他の選択肢の原始反射は、一般的に生後6ヶ月頃までに消失します。
選択肢ごとの解説
- 1. 探索反射は通常、生後3~4ヶ月頃に消失します。7~8ヶ月の乳児では見られません。正しくは:探索反射は生後3~4ヶ月頃までに消失する原始反射である。選びやすい理由:原始反射の一つであるため、知識が曖昧だと選択肢として検討してしまう可能性があります。混同注意:吸引反射と混同しやすいですが、これは口元への刺激に対する探索行動であり、吸引行動とは異なる性質を持ちます。
- 2. Galant反射(ギャラント反射)は通常、生後3~4ヶ月頃に消失します。7~8ヶ月の乳児では見られません。正しくは:Galant反射は生後3~4ヶ月頃までに消失する原始反射である。選びやすい理由:原始反射の一つであり、発達評価で使われる反射であるため、消失時期の知識が不正確だと正答と間違えやすいです。混同注意:他の体幹や姿勢に関する反射(例:モロー反射)と混同することはありませんが、その消失時期を他の原始反射と混同しやすいです。
- 3. 手掌把握反射は通常、生後4~6ヶ月頃に消失します。7~8ヶ月の乳児では見られません。正しくは:手掌把握反射は生後4~6ヶ月頃までに消失する原始反射である。選びやすい理由:把握行動自体は乳児の発達上重要な要素であるため、残存期間を長めに考えてしまう可能性があります。混同注意:足底把握反射と混同しやすいですが、手掌把握反射の方が消失時期が早い(足底把握反射は9~12ヶ月頃まで持続)という違いがあります。
- 4. 正解。足底把握反射は通常、生後9~12ヶ月頃まで持続するため、生後7~8ヶ月の時点ではまだ観察されるのが正常です。混同注意:手掌把握反射と混同しやすいですが、足底把握反射の方が消失時期が遅いのが特徴です。
- 5. 非対称性緊張性頸反射(ATNR)は通常、生後4~6ヶ月頃に消失します。7~8ヶ月の乳児では見られません。正しくは:非対称性緊張性頸反射(ATNR)は生後4~6ヶ月頃までに消失する原始反射である。選びやすい理由:重要な原始反射の一つであり、その機能が複雑なため、消失時期を誤解しやすい傾向があります。混同注意:対称性緊張性頸反射(STNR)と混同しやすいですが、ATNRは頭部の回旋、STNRは頭部の屈伸によって反応が誘発される点が異なります。
国試ポイント
原始反射の出現時期と消失時期は、乳幼児の発達評価において非常に重要な基礎知識です。特に、異常な残存や欠如は神経発達上の問題を示唆するため、それぞれの反射の定義だけでなく、正常な期間を正確に覚えているかが問われます。
混同注意
手掌把握反射と足底把握反射の消失時期は特に混同しやすいポイントです。また、様々な原始反射の名称と定義、そしてそれぞれの消失時期を他の反射と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後、他の原始反射の消失時期を問う問題や、特定の原始反射が消失しない場合に疑われる疾患や症状、あるいは原始反射の有無を評価する意義について問われる可能性があります。
関連知識
原始反射は、中枢神経系が未熟な新生児期から乳児期早期に見られる反射で、大脳皮質の成熟とともに抑制され消失していきます。消失しない場合や再出現した場合は、中枢神経系の障害を示唆することがあります。主な原始反射の消失時期は以下の通りです。モロー反射:生後4~5ヶ月、探索反射:生後3~4ヶ月、吸引反射:生後4~6ヶ月、手掌把握反射:生後4~6ヶ月、足底把握反射:生後9~12ヶ月、非対称性緊張性頸反射(ATNR):生後4~6ヶ月、対称性緊張性頸反射(STNR):生後8~12ヶ月、Galant反射:生後3~4ヶ月。