ICFの環境因子で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
ICFの環境因子とは、人々の生活と取り巻く物理的、社会的、態度的な環境を指します。介護保険制度は、社会的な支援システムやサービス、法律として機能するため、環境因子に該当します。一方、ライフスタイル、教育歴、生活感、趣味は、個人の背景や特性を表す個人因子に分類されます。
選択肢ごとの解説
- 1. ライフスタイルは、個人の生活様式や行動パターンを指し、ICFでは個人因子に分類されます。正しくは:ライフスタイルは個人因子に該当します。選びやすい理由:生活に密接に関わるため、環境因子と誤解しやすいですが、あくまで個人の選択や習慣を反映するものです。混同注意:活動や参加、または個人因子と混同しやすいです。
- 2. 正解。介護保険制度は、社会全体で高齢者や障害者を支えるための法律や仕組みであり、ICFでは「制度」「法律」「サービス」といった環境因子(特に社会の支援やサービス、制度)に該当します。混同注意:社会資源や社会制度といった広範な概念と理解するとより明確になります。
- 3. 教育歴は、個人の経歴や特性を示すものであり、ICFでは個人因子に分類されます。正しくは:教育歴は個人因子に該当します。選びやすい理由:教育機関という環境と関連するため、環境因子と誤解しやすいですが、得られた知識や経験は個人の属性です。混同注意:教育機関(環境)と教育を受けた結果としての個人の属性(個人因子)を混同しやすいです。
- 4. 生活感は、個人の価値観や感じ方を指し、ICFでは個人因子に分類されます。正しくは:生活感は個人因子に該当します。選びやすい理由:生活という言葉が含まれるため、環境と関連すると考えがちですが、内面的な要素です。混同注意:心理的側面や文化的な側面(環境因子にも影響を与えるが、それ自体は個人因子)と混同しやすいです。
- 5. 趣味は、個人の興味や活動の内容を指し、ICFでは個人因子に分類されます。正しくは:趣味は個人因子に該当します。選びやすい理由:趣味活動を行う場所や道具(環境)と関連するため、環境因子と誤解しやすいですが、趣味そのものは個人の選択です。混同注意:活動や参加、または個人因子と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、ICFの「環境因子」と「個人因子」の区別を正確に理解しているかを問う典型的な問題です。特に、社会制度や法律が環境因子に該当すること、個人の行動様式や属性は個人因子に該当することを理解している必要があります。
混同注意
ICFの「環境因子」と「個人因子」は非常に混同しやすい概念です。環境因子は「外的なもの」、個人因子は「内的なもの、その人自身に属するもの」と大まかに捉えることが重要ですが、具体的な事例で判断できるよう学習が必要です。
次に同じ論点が出たら
次にICFの関連問題が出た場合、環境因子だけでなく、他の構成要素(特に活動と参加、心身機能と身体構造)の区別、および各構成要素の具体例を正確に識別できるかどうかが問われるでしょう。また、ICFモデル全体を用いて事例を分析する能力も必要となります。
関連知識
ICFの構成要素(健康状態、心身機能・身体構造、活動、参加、環境因子、個人因子)の定義とそれぞれの具体例を理解することが必須です。特に環境因子は、製品とテクノロジー、自然環境と人工的変化、支援と人間関係、態度、サービス・制度・政策の5つの下位分類があります。