評価の説明で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
障害高齢者の日常生活自立度判定基準(寝たきり度判定基準)において、ランクCは「日中ほとんどベッドで過ごし、介助なしには座位を保つことができず、自分で寝返りもうてない」状態を示し、これは全介助の状態に相当するため、選択肢4は正しいです。これは高齢者の介護保険サービスの要介護認定にも関連する重要な指標です。
選択肢ごとの解説
- 1. FIM(機能的自立度評価法)において、全介助の場合は1点(完全介助)と評価されます。選択肢の「点」だけでは数値が不明確なため、不正確です。正しくは:FIMでは全介助の場合は1点である。選びやすい理由:FIMの評価項目と点数について部分的な知識がある場合、全介助に点数が割り当てられることは知っていても、具体的な数値が不明なため、正しいか誤りか判断しづらい点です。混同注意:FIMの「修正自立」の6点や「監視/準備」の5点などの部分介助の点数、またはBarthel Indexの採点方法と混同する可能性があります。
- 2. WeeFIM(小児機能的自立度評価法)の対象年齢は、一般的に0〜3歳が推奨されています。質問文の「か月未満」では数値が不明確であり、誤りです。正しくは:WeeFIMの対象年齢は0〜3歳である。選びやすい理由:WeeFIMが乳幼児を対象とした評価スケールであるという知識はあっても、具体的な年齢範囲を正確に覚えていない場合、この選択肢が正しいように見えてしまう可能性があります。混同注意:WeeFIMの対象年齢が、他の小児用評価スケールや、FIMの対象年齢(成人向け)と混同されることがあります。
- 3. Barthel Indexで100点の場合、介助なしで日常生活動作が自立している状態を示しますが、これは必ずしも独居が可能であることを直接的に意味しません。独居の可否は、ADLだけでなく、認知機能、経済状況、社会的サポートなど様々な要因によって決定されます。正しくは:Barthel Indexで100点の場合は、ADLが完全に自立している状態である。選びやすい理由:Barthel Indexで高得点であればあるほど自立度が高いという認識から、100点であれば独居も可能だと推測しやすいためです。しかし、ADLの自立と生活の自立は異なる概念です。混同注意:ADLの自立度と、IADL(手段的日常生活活動)や認知機能の評価、またはQOL(生活の質)といった、より広範な生活能力の評価と混同されることがあります。
- 4. 正解。障害高齢者の日常生活自立度判定基準(寝たきり度判定基準)において、ランクCは「日中ほとんどベッドで過ごし、介助なしには座位を保つことができず、自分で寝返りもうてない」状態を指し、これは全介助に相当するため、正しい記述です。選びやすい理由:(正答のため、特になし)混同注意:認知症高齢者の日常生活自立度判定基準のランク(Ⅰ、Ⅱa、Ⅱb、Ⅲa、Ⅲb、Ⅳ、M)と混同されることがあります。両者は異なる評価基準です。
- 5. 老研式活動能力指標は、手段的日常生活活動(IADL)や社会的役割に関する25項目を、本人が自己記入式で評価するものです。他者が観察して評価するものではなく、日常生活動作(ADL)のみに関する項目でもありません。正しくは:老研式活動能力指標では、手段的日常生活活動や社会的役割に関する項目を本人が自己記入式で評価する。選びやすい理由:高齢者の活動能力を評価する指標であることは共通しているため、どのような評価方法か詳細を覚えていないと、誤って選びやすいです。特にADL評価であるという点が誤解を招きやすいです。混同注意:Barthel IndexやFIMなどの他者が観察して評価するADL評価スケール、または他者の観察を要する介護保険の認定調査項目と混同される可能性があります。
国試ポイント
日常生活活動(ADL)評価スケールの種類、対象、評価項目、および各スケールの点数と意味を正確に理解しておくことが重要です。特にFIM、WeeFIM、Barthel Index、障害高齢者の日常生活自立度、老研式活動能力指標は頻出です。
混同注意
各評価スケールの満点や最低点、判定基準におけるランク分けが混同しやすいです。例えば、FIMとBarthel Indexの採点方法や、WeeFIMの対象年齢、障害高齢者の日常生活自立度のランクと認知症高齢者の生活自立度のランクの違いなどを明確に区別する必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の論点が出た場合は、各評価スケールの名称、対象者(年齢層など)、評価項目数、採点方式(点数、ランク)、および各点数やランクが示す具体的な状態を確認して判断します。
関連知識
FIMは18項目、各項目1~7点で評価し、全介助は1点(完全介助)。Barthel Indexは10項目で構成され、点数が低いほど介助量が多い。WeeFIMは0~3歳を対象とし、対象年齢は0〜3歳で、全介助は1点と定義されています。老研式活動能力指標は、手段的ADLや社会的役割に関する質問項目を自己記入式で評価します。