筋紡錘の感覚神経線維で正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1・3番
解説
筋紡錘の感覚神経線維には、筋の伸展速度と伸展量に反応するIa線維(一次終末)と、主に伸展量に反応するII線維(二次終末)があります。Ib線維はゴルジ腱器官、α線維とγ線維はそれぞれ錘外筋線維と錘内筋線維を支配する運動神経線維であり、筋紡錘の感覚神経線維ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。Ia線維は筋紡錘の環状螺旋終末(一次終末)から発生し、筋の伸展速度と伸展量に関する情報を中枢神経系に伝達します。これは筋紡錘の主要な求心性線維です。
- 2. Ib線維はゴルジ腱器官に由来する感覚神経線維であり、筋紡錘からのものではありません。正しくは:Ib線維はゴルジ腱器官に由来します。選びやすい理由:Ia線維と名称が似ているため、混同しやすいです。また、Ia線維と同様に固有受容感覚に関与するため、関連性が高いと誤解されることがあります。混同注意:Ia線維(筋紡錘由来)
- 3. 正解。II線維は筋紡錘の二次終末(花房状終末)から発生し、主に筋の伸展量に関する情報を中枢神経系に伝達します。これも筋紡錘からの主要な求心性線維です。
- 4. α線維(α運動ニューロン)は、錘外筋線維(通常の筋線維)を収縮させる運動神経線維であり、感覚神経線維ではありません。また、筋紡錘ではなく錘外筋線維に分布します。正しくは:α線維は錘外筋線維を支配する運動神経線維です。選びやすい理由:筋の運動に関わる主要な神経線維であるため、筋紡錘と関連付けて考えてしまうことがあります。また、α線維も筋からの情報伝達に関わるため、感覚と混同される可能性があります。混同注意:Ia線維、II線維(感覚神経)、γ線維(運動神経)
- 5. γ線維(γ運動ニューロン)は、筋紡錘内の錘内筋線維を収縮させる運動神経線維であり、感覚神経線維ではありません。筋紡錘の感度を調節する役割があります。正しくは:γ線維は筋紡錘の錘内筋線維を支配する運動神経線維です。選びやすい理由:γ線維が筋紡錘に分布するため、感覚神経であると誤解してしまうことがあります。また、筋紡錘の機能を理解していると、その関連性から選びたくなりますが、種類が異なります。混同注意:Ia線維、II線維(感覚神経)、α線維(運動神経)
国試ポイント
筋紡錘、ゴルジ腱器官のそれぞれの感覚神経線維の名称とその機能、および運動神経線維(α、γ)との区別を正確に理解しているかを問う問題です。神経線維の種類と分布を混同しないことが重要です。
混同注意
筋紡錘からの感覚神経線維(Ia, II)と、ゴルジ腱器官からの感覚神経線維(Ib)、そして筋を支配する運動神経線維(α, γ)が混同されやすい。特にIaとIb、αとγはセットで覚えることが多いため、それぞれの役割と由来を明確に区別する必要がある。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、筋紡錘とゴルジ腱器官それぞれの求心性神経線維の種類、および錘内筋・錘外筋を支配する遠心性神経線維の種類と機能を正確に区別できるかを確認する問題が出ると予想されます。また、これらの感覚情報が脊髄反射(例:伸張反射、腱反射)にどのように関与するかも問われる可能性があります。
関連知識
筋紡錘:筋の長さや変化速度を感知。 Ia線維:一次終末、伸展速度と伸展量。 II線維:二次終末、伸展量。 ゴルジ腱器官:筋の張力を感知。 Ib線維:ゴルジ腱器官からの求心性線維。 α運動ニューロン:錘外筋線維を支配し筋収縮を直接引き起こす。 γ運動ニューロン:錘内筋線維を支配し筋紡錘の感度を調節する(α-γ連関)。