胸郭出口症候群の検査法における手技とテスト名の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
この問題は、胸郭出口症候群の診断に用いられる各検査法の名称とその手技の関連性を問うものです。公式正答では、選択肢3の「③Allenテスト」が正解とされています。胸郭出口症候群の検査法としては、Adsonテスト、Wrightテスト、Morleyテスト、Roosテストなど複数のものが存在し、それぞれ特定の手技と評価ポイントがあります。Allenテストは、特に血管性病変の評価に用いられます。
選択肢ごとの解説
- 1. Morleyテストは鎖骨上窩への圧迫によって痛みを誘発する検査であり、胸郭出口症候群の検査法の一つですが、ここではMorleyテストの手技が提示されていません。正しくは:正しい組み合わせは「鎖骨上窩の圧痛検査」です。選びやすい理由:胸郭出口症候群の検査名として知られているため、正しい選択肢だと思いやすいです。混同注意:他の検査との手技の混同。
- 2. Attentionテストという名称の胸郭出口症候群の検査は一般的ではありません。正しくは:このテストは胸郭出口症候群の標準的な検査ではありません。選びやすい理由:聞いたことのないテスト名で、もしかしたらマイナーなテストかと思いやすいかもしれません。混同注意:「Attention」という言葉が、患者の状態を注意深く観察することと結びつき、何らかの検査名と誤解される可能性。
- 3. 正解。Allenテストは、上肢を外転・外旋させ、肘関節を90度屈曲位で手関節を背屈させ橈骨動脈を触知し、その後患者に頭部を反対側に回旋させて橈骨動脈拍動の変化を評価することで、胸郭出口症候群における血管圧迫の有無を確認する検査です。この選択肢は、テスト名のみを提示していますが、胸郭出口症候群の検査法として正しい組み合わせを示唆しています。選びやすい理由:胸郭出口症候群の検査法として正しく、迷いなく選べます。
- 4. Adsonテストは、患者の腕を軽く外転・伸展させ、頭部を検査側に向けて顎を上げてもらい、深呼吸させることで橈骨動脈拍動の変化を評価する検査です。選択肢はテスト名のみを提示しており、胸郭出口症候群の検査法としては正しいですが、他の選択肢との比較で最も適切な組み合わせを選ぶ必要があります。正しくは:「頭部を患側に回旋させ、深呼吸させながら橈骨動脈の拍動を評価する」と手技が書かれていればより詳細です。選びやすい理由:Adsonテストも胸郭出口症候群の有名な検査であるため、選びやすいです。混同注意:他の胸郭出口症候群の検査、特にWrightテストやAllenテストとの手技の混同。
- 5. Wrightテストは、患者の腕を挙上させて橈骨動脈の拍動を評価する検査です。この選択肢はテスト名のみを提示しており、胸郭出口症候群の検査法としては正しいですが、他の選択肢との比較で最も適切な組み合わせを選ぶ必要があります。正しくは:「上肢を挙上させ、橈骨動脈の拍動を評価する」と手技が書かれていればより詳細です。選びやすい理由:Wrightテストも胸郭出口症候群の有名な検査であるため、選びやすいです。混同注意:他の胸郭出口症候群の検査、特にAdsonテストやAllenテストとの手技の混同。
国試ポイント
胸郭出口症候群の各検査の名前と、それに対応する主な手技、そして評価する動脈拍動の変化を正確に理解しているかが問われます。特に、Adsonテスト、Wrightテスト、Allenテスト、Morleyテスト、Roosテストは頻出です。名称だけでなく、具体的な手技や陽性所見も把握しておく必要があります。
混同注意
Adsonテスト、Wrightテスト、Allenテストの手技が混同されやすいです。これらはそれぞれ上肢の肢位や頭部の向き、呼吸の指示が異なるため、細部まで正確に覚える必要があります。Morleyテストは圧痛検査である点で区別しやすいでしょう。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、各テストの手技を具体的に記述し、その手技とテスト名の正しい組み合わせを選ぶ形式や、検査結果の解釈(陽性所見が何を意味するか)を問う問題が出題される可能性があります。また、画像診断との組み合わせや、どの検査がどのタイプの胸郭出口症候群(神経性、動脈性、静脈性)に特化しているかを問う問題も考えられます。
関連知識
胸郭出口症候群の原因(斜角筋症候群、肋鎖症候群、過外転症候群など)、症状(神経性、血管性)、治療法(保存的、外科的)、また鑑別診断として頚椎症、手根管症候群なども関連知識として重要です。