良性の骨軟部腫瘍はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
選択肢4の海綿状血管腫は、血管組織の過剰な増殖によって形成される良性の腫瘍です。これは良性の軟部腫瘍に分類され、一般的に生命を脅かすことはありません。他の選択肢はすべて悪性の腫瘍であり、注意が必要です。脊索腫は悪性の骨腫瘍、軟骨肉腫も悪性の骨腫瘍、血管内皮腫は血管由来の悪性腫瘍、多発性骨髄腫は骨髄における形質細胞の悪性増殖であり、良性ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 脊索腫は悪性の骨腫瘍であり、特に頭蓋底や仙骨部に発生しやすい特徴があります。正しくは:悪性の骨腫瘍である。選びやすい理由:「腫瘍」という言葉から、良性か悪性かの判断がつきにくい。混同注意:良性腫瘍と悪性腫瘍の一般的な分類。
- 2. 軟骨肉腫は軟骨細胞から発生する悪性の骨腫瘍です。良性ではありません。正しくは:悪性の骨腫瘍である。選びやすい理由:「軟骨」という言葉に惑わされやすいが、「肉腫」は悪性腫瘍を意味する。混同注意:軟骨腫(良性)と軟骨肉腫(悪性)。
- 3. 血管内皮腫は、血管内皮細胞に由来する悪性腫瘍であり、良性とは異なります。正しくは:悪性の骨軟部腫瘍である。選びやすい理由:「血管腫」と似た響きがあるため、良性と誤解しやすい。混同注意:血管腫(良性)と血管内皮腫(悪性)。
- 4. 正解。海綿状血管腫は、毛細血管が増殖してできる血管腫の一種で、良性の骨軟部腫瘍に分類されます。特に皮膚や粘膜、内臓など様々な部位に発生します。
- 5. 多発性骨髄腫は、骨髄中の形質細胞が異常に増殖する造血器の悪性腫瘍で、厳密には骨腫瘍とは異なりますが、骨を破壊し悪性度が高いです。正しくは:造血器の悪性腫瘍であり、良性ではない。選びやすい理由:「骨髄」という言葉から骨に関する腫瘍であることはわかるが、良悪性の判断が難しい。混同注意:骨腫瘍と造血器腫瘍の区別、およびその良悪性の分類。
国試ポイント
良性腫瘍と悪性腫瘍の基本的な鑑別が問われています。特に、名称の中に『肉腫』や『癌腫』といった悪性を示すキーワードが含まれているもの、また『〜腫』という形でも悪性のものがあるため、個々の腫瘍の性質を正確に把握しているかが試されます。
混同注意
『〜腫』という名称の腫瘍の中には良性も悪性も存在するため、名称だけで判断せず、それぞれの病態を理解しているかどうかが重要です。特に「血管腫」と「血管内皮腫」のように似た名称で性質が全く異なるものがあります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、主要な骨軟部腫瘍の名称と、それが良性か悪性か、さらにどの組織から発生するか(骨、軟骨、血管、脂肪など)を問う問題が予想されます。特に「肉腫」と付くものは悪性であることを確実に押さえる必要があります。
関連知識
骨軟部腫瘍の分類(良性/悪性)、それぞれの腫瘍が発生する組織(骨、軟骨、血管など)、および悪性腫瘍の基本的な病理学的特徴。良性腫瘍の例としては骨軟骨腫、骨腫、非骨化性線維腫、良性線維性組織球腫など。悪性腫瘍の例としては骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性線維性組織球腫など。