関節リウマチ患者の日常生活の評価に用いられるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
Steinbrockerのclass分類は、関節リウマチ患者の機能状態を、日常生活における活動能力に基づいてI度からIV度までの4段階で評価するものであり、ADL評価に直接関連します。I度:発病前と完全に同じ、痛みなし。II度:通常活動可、痛み・こわばり・関節制限がある。III度:通常活動が一部制限、他人の助けなしで自己管理可能。IV度:ほとんどの活動が制限され、車椅子などが必要で、自己管理も不可能な状態を指します。
選択肢ごとの解説
- 1. DAS28(Disease Activity Score 28)は、関節リウマチの疾患活動性を評価するための指標であり、直接的に日常生活動作の評価を行うものではありません。正しくは:疾患活動性の評価項目です。選びやすい理由:関節リウマチの評価指標として広く知られているため、ADL評価ツールと混同しやすい。混同注意:疾患活動性評価(DAS28)と機能障害評価(AIMS18など)
- 2. Larsen分類は、関節リウマチにおける関節のX線画像による破壊の程度を評価するための分類であり、ADLを直接評価するものではありません。正しくは:X線画像による関節破壊の評価項目です。選びやすい理由:関節リウマチの重症度を測る指標として知られているため、機能評価と混同しやすい。混同注意:画像評価(Larsen分類)と機能障害評価(AIMS18など)
- 3. Lansbury指数は、関節リウマチの疾患活動性を評価するための一つの指標であり、日常生活動作を直接的に評価するものではありません。正しくは:疾患活動性の評価項目です。選びやすい理由:関節リウマチの評価指標の一つとして名前が似ているため、ADL評価ツールと混同しやすい。混同注意:疾患活動性評価と機能障害評価
- 4. 正解。Steinbrockerのclass分類(Steinbrocker's functional classification)は、関節リウマチ患者の機能障害の程度を、特に日常生活における活動能力に基づいて4つのクラスに分類するもので、日常生活動作の評価に用いられます。
- 5. AIMSは関節リウマチ患者の健康状態や生活の質を多角的に評価する質問票です。日常生活動作も含まれますが、本問で求められる評価ツールとしては公式正答の選択肢がより適切です。正しくは:AIMS18は包括的な健康状態・QOL評価ですが、Steinbrockerのclass分類は機能障害の程度をADLに着目して分類するものです。選びやすい理由:AIMS18もADL評価を含むため、正解のように思える。ただし、Steinbrocker分類はADLに基づく機能分類として確立されている。混同注意:ADLを評価する質問票(AIMS18)と、ADLに基づいて機能障害を分類するスケール(Steinbrockerのclass分類)
国試ポイント
関節リウマチ患者の評価指標について、疾患活動性、画像評価、機能評価、QOL評価など、それぞれの指標が何を目的としているかを正確に理解しているかが問われます。特に、ADLや機能障害の評価に用いられる具体的なツールを区別できる必要があります。
混同注意
関節リウマチに関する様々な評価指標(疾患活動性、機能障害、QOL、X線所見など)が混同されやすい。AIMS18もADLに関連する項目を含むため、紛らわしい選択肢として提示されることがあります。AIMS18はQOLまで含めた包括的な評価ツールであり、Steinbrockerのclass分類はADLに基づく機能障害の分類に特化しています。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、他の疾患のADL評価ツール(例:脳卒中におけるFIM、BI)や、関節リウマチの他の側面(疾患活動性やQOLなど)を評価するツールを問う問題に発展する可能性があります。各評価指標の目的と内容を再確認することが重要です。
関連知識
DAS28: 疾患活動性評価。CRPやESR、圧痛関節数、腫脹関節数、VASなどで算出。Larsen分類: X線画像による関節破壊度評価。Lansbury指数: 疾患活動性評価。AIMS18: 健康関連QOL、機能状態、心理状態などを評価する質問票。HAQ(Health Assessment Questionnaire)なども機能障害の評価に用いられます。