改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査〈JDDST-R〉において、90%以上の通過率で、2秒以上図の姿勢が可能となる時期はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査(JDDST-R)では、図に示す「独り立ち」の項目について、90%以上の乳幼児が2秒以上可能となる通過率は12か月以上14か月未満の時期に達するとされている。この時期は、乳幼児の平衡感覚と下肢筋力が発達し、自立歩行の前段階として安定した立位が可能となることを示している。
選択肢ごとの解説
- 1. 6か月以上8か月未満では、多くの乳幼児はまだ独り立ちが安定せず、支えなしに2秒以上立つことは困難である。この時期はつかまり立ちや座る姿勢が安定する段階である。正しくは:この時期の90%通過項目には、「支えなしに座れる」などがある。選びやすい理由:生後半年を過ぎると運動機能が急速に発達するため、比較的早期に独り立ちができると誤解しやすい。しかし、安定した独り立ちにはさらなる筋力と平衡感覚の発達が必要である。混同注意:つかまり立ち、支えなしに座るなど、比較的早い時期の粗大運動の発達段階。
- 2. 8か月以上10か月未満の時期には、つかまり立ちや伝い歩きが可能となる乳幼児が増えるが、支えなしに2秒以上独り立ちができるのはまだ少数派である。正しくは:この時期の90%通過項目には、「つかまり立ち」などがある。選びやすい理由:つかまり立ちから独り立ちへの移行期であるため、独り立ちができると推測しやすい。しかし、2秒以上の安定した独り立ちの90%通過率にはもう少し時間を要する。混同注意:つかまり立ち、伝い歩きなど、立位への準備段階の動作。
- 3. 10か月以上12か月未満の時期では、独り立ちができる乳幼児も増えるが、90%以上の通過率で2秒以上可能となるには、まだ発達途上である。この時期は伝い歩きや一人歩きの前段階が多い。正しくは:この時期の90%通過項目には、「伝い歩き」などがある。選びやすい理由:1歳を目前にして歩行が始まる子もいるため、独り立ちもこの時期に広く可能になると考えやすい。しかし、平均的な発達ではもう少し時間がかかる。混同注意:伝い歩き、あるいは手を引かれて歩くなど、より支えを必要とする歩行。
- 4. 正解。JDDST-Rの「独り立ち」項目では、90%以上の乳幼児が2秒以上独り立ちが可能となる時期は12か月以上14か月未満とされている。これは、多くの乳幼児が1歳を過ぎてから、下肢筋力と平衡感覚が十分に発達し、安定して自立した姿勢を保てるようになるためである。選びやすい理由:JDDST-Rの正確な月齢を覚えていない場合、他の選択肢と混同する可能性がある。混同注意:JDDST-Rの他の粗大運動項目や、他の発達スクリーニング検査の指標。
- 5. 14か月以上16か月未満の時期には、多くの乳幼児が独り立ちだけでなく、一人歩きも可能になっていることが一般的である。独り立ちの90%通過率はこれよりも前の時期に達している。正しくは:この時期には、多くの乳幼児が「一人歩き」が可能になっている。選びやすい理由:独り立ちが比較的遅い子もいるため、この時期まで幅があると考える可能性がある。しかし、90%通過率としては遅すぎる。混同注意:一人歩きなど、より高度な運動機能の発達段階。
国試ポイント
JDDST-Rの各発達項目の通過率と月齢を正確に覚えること。特に粗大運動の発達段階とその目安の月齢は頻出である。
混同注意
独り立ちとつかまり立ち、伝い歩きなど、立位に関する発達段階は混同しやすい。それぞれの項目が示す具体的な動作と、JDDST-Rにおける標準的な通過月齢を区別して理解する必要がある。
次に同じ論点が出たら
同様の問題が出題された場合は、まず画像が示す具体的な動作(この場合は独り立ち)を正確に把握し、その上でJDDST-Rにおける当該項目の90%通過率の月齢を問われていることを確認する。
関連知識
JDDST-Rは、粗大運動、微細運動・適応、言語、個人・社会の4領域202項目で構成されている。各項目の50%通過率と90%通過率の月齢を覚えておくことで、発達の遅れの有無を判断する目安となる。