ギャンブル障害(病的賭博)について誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ギャンブル障害(病的賭博)は、性差が存在する依存症の一つであり、一般的に男性に多く見られるとされています。女性にも患者はいますが、有病率は男性の方が高いです。そのため、「女性に多い」という記述は誤りです。その他の選択肢は、ギャンブル障害の主要な特徴を正しく述べています。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。ギャンブル障害は男性に多く見られるとされています。女性の患者がいないわけではありませんが、一般的な有病率や臨床像では男性が多数を占めます。正しくは:ギャンブル障害は、一般的に男性患者が多いとされています。選びやすい理由:「一般的に」という言葉が入り、断定を避けているように見えるため、正しい選択肢に思えるかもしれません。混同注意:性差が少ない、あるいは女性特有の依存症と混同する可能性があります。
- 2. ギャンブル障害は、その診断基準に「病的賭博行為の反復性」が含まれており、衝動が繰り返し生じ、それに従う行動が反復されることが特徴です。
- 3. 経済的損失はもちろん、家族関係の悪化、職務能力の低下、精神的苦痛など、多岐にわたる深刻な利益の損害が生じます。
- 4. ギャンブル障害の行動は、多くの場合、目の前の衝動や快感、または失ったものを取り戻そうとする非合理的な思考(例:マーチンゲール法など)によって駆り立てられ、客観的・合理的な判断を欠いています。
- 5. ギャンブル障害の核心的な特徴の一つは、ギャンブルをしたいという衝動を自分で抑えられない「統制の喪失」にあります。これが患者の生活に大きな影響を与えます。
国試ポイント
ギャンブル障害(病的賭博)の基本的な病態理解、特に性差に関する知識が問われています。依存症全般の一般的な特徴と、個別の依存症に特有の特徴を区別できるかどうかがポイントです。
混同注意
他の精神疾患における性差や、薬物依存症など他の依存症の疫学と混同する可能性があります。また、「依存症だから男女差はないだろう」という誤った先入観から判断を誤ることもあります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、ギャンブル障害の疫学(有病率、性差、発症年齢)や、他の依存症(例:アルコール依存症、インターネットゲーム障害)との比較において、それぞれの特徴を正しく理解しているかを問う問題が出る可能性があります。
関連知識
DSM-5のギャンブル障害の診断基準、ICD-11の診断基準、依存症の共通病態(反復性、コントロール喪失、否認、進行性など)、他の依存症(アルコール依存症、薬物依存症など)の疫学と性差。