50歳の女性。脳出血後の左片麻痺。発症後2か月経過し、Brunnstrom法ステージ上肢Ⅴ、手指Ⅴであった。図の作業活動のうち、この患者が困難なのはどれか。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第57回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
図3のマクラメは、両上肢を頭上に近い高さまで挙上した状態を保ちながら、両手の手指で細かく紐を結ぶ作業です。上肢・手指ともBrunnstrom法ステージⅤの患者には、この肢位を保ったままの巧緻動作は困難です(公式正答3)。
選択肢ごとの解説
- 1. 机上で道具を把持して行う作業で、上肢を高く挙上する必要がなく、この患者でも行えます。
- 2. 机上で両手を用いて粘土を扱う作業で、上肢を高く挙上する必要がなく、この患者でも行えます。
- 3. 正解。両上肢を高く挙上した肢位を保ちながら、両手の手指で細かく紐を結ぶ必要があり、この患者には困難です。
- 4. 机上で刷毛を持って塗る作業で、上肢を高く挙上する必要がなく、この患者でも行えます。
- 5. 机上で和紙をちぎって貼る作業で、上肢を高く挙上する必要がなく、この患者でも行えます。
国試ポイント
Brunnstrom法ステージの上肢・手指の機能と、作業活動で求められる上肢の肢位・手指の巧緻性を対応させられるかが問われます。
混同注意
机上で行う作業(革細工、陶芸、木工、和紙ちぎり絵)は、上肢を高く挙上せずに行えます。作業時の上肢の肢位に注目します。
次に同じ論点が出たら
図の作業姿勢(上肢の挙上の程度)と、必要な手指の動き(握り・つまみ・巧緻動作)を確認して判断します。