簡易上肢機能検査(STEF)の検査法(別冊No. 2)を別に示す。移動方向および設定で正しいのはどれか。ただし、検査は右手で行うこととする。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
簡易上肢機能検査(STEF)は、上肢の巧緻性や操作性を評価する検査です。この検査では、左右のプレートに配置されたペグを、中央の仕切りを越えて反対側のプレートに移動させる動作を行います。右腕で検査を行う場合、右側のプレートに置かれたペグを左側のプレートへ移動させるのが基本的な方法です。図③は、このSTEFの検査における正しい物品配置と移動方向を示しています。
選択肢ごとの解説
- 1. ①の図では、対象物が検査用具(プレート)の外側に置かれています。STEFでは、対象物(ペグ)は検査用具の枠の内側に配置されます。正しくは:対象物(ペグ)は検査用具の枠の内側に配置されるべきです。選びやすい理由:一見すると物を移動させるように見えるため、動作自体は正しいように感じるかもしれませんが、設置場所が誤りです。混同注意:STEFの物品配置と一般的な手指操作練習の物品配置を混同する可能性があります。
- 2. ②の図では、対象物(ペグ)の配置が適切ではありません。STEFでは、対象物は検査用具の枠の内側に配置され、中央の仕切りを越えて移動させる動作が評価されます。正しくは:対象物(ペグ)は検査用具の枠の内側に配置されるべきです。選びやすい理由:移動する方向自体は中央を越えているように見えるため、部分的に正しいと感じるかもしれません。混同注意:ペグの初期配置位置に関する知識が不足していると間違えやすいです。
- 3. 正解。③の図は、STEFの基本的な検査方法において、右腕でペグを中央の仕切りを越えて移動させる正しい方向と、検査用具内での物品配置を示しています。
- 4. ④の図では、対象物(ペグ)が検査用具の外側に置かれています。STEFでは、対象物は検査用具の枠の内側に配置されます。正しくは:対象物(ペグ)は検査用具の枠の内側に配置されるべきです。選びやすい理由:物の移動自体は行われているように見えるため、動作の一部は正しいと誤解する可能性があります。混同注意:物品の初期配置と移動終了位置に関する理解が不十分だと間違えやすいです。
- 5. ⑤の図では、対象物(ペグ)が検査用具の外側に置かれており、また移動方向もSTEFの評価基準と異なります。STEFでは、中央の仕切りを越えてペグを移動させます。正しくは:対象物(ペグ)は検査用具の枠の内側に配置され、中央の仕切りを越える方向に移動されるべきです。選びやすい理由:何らかの形で物を移動させているという点では、他の選択肢と同様に誘惑的です。混同注意:STEFの物品配置、移動方向、および評価目的の全てが混同される可能性があります。
国試ポイント
簡易上肢機能検査(STEF)の実施方法、特に物品の配置、移動方向、および左右の腕での検査プロトコルに関する正確な知識が問われています。視覚情報から正しい検査手順を判断する能力が必要です。
混同注意
STEFの物品配置(枠の内側か外側か)と移動方向(中央の仕切りを越えるか、別の方向か)を混同しやすいです。また、利き腕による開始位置や移動方向の違いも誤解しやすい点です。
次に同じ論点が出たら
STEFの各課題(ペグ移動、ナット・ボルト、洗濯ばさみなど)の具体的な操作手順と時間計測方法、結果の解釈、および正常値や標準的な評価基準について問われる可能性があります。
関連知識
STEFの対象年齢、評価項目、点数計算方法、他の上肢機能評価(PTD、9-HPTなど)との違い、各検査の目的と適用疾患など。