作業療法に関する歴史において誤っているのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
アドルフ・マイヤーは作業療法の哲学の基礎を築いた重要な人物ですが、感覚統合療法を提唱したのはA. Jean Ayresです。そのため、選択肢1が誤りであり、この問題の正答となります。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。アドルフ・マイヤーは精神生物学の提唱者であり、作業活動が精神疾患の治療に有効であるという考え方(作業療法の基本理念)を広めました。感覚統合療法を提唱したのはA. Jean Ayresです。正しくは:感覚統合療法を提唱したのはA. Jean Ayresです。選びやすい理由:アドルフ・マイヤーが作業療法の歴史において重要な人物であることは事実なので、他の正しい記述と混同して選択肢が正しいと思ってしまう可能性があります。混同注意:作業療法の創始期における主要人物とその貢献(例:ウィリアム・ラッシュ・ダンストン、エレノア・クラーク・スレイグル、ジョージ・バートンなど)と混性の理論(例:ジーン・エアーズの感覚統合)を混同しやすいです。
- 2. 呉秀三は日本の精神医学の父と称され、欧米の精神科医療の実態を調査し、患者の「拘束解放」や「作業療法」の重要性を日本に紹介しました。これは正しい記述です。正しくは:これは正しい記述であり、修正の必要はありません。選びやすい理由:特になし。歴史上の人物とその功績に関する知識が問われています。混同注意:精神医学における初期の日本の先駆者とその具体的な貢献を、他の国の人物や異なる時代の出来事と混同する可能性があります。
- 3. フィリップ・ピネルは、フランス革命期にパリのビセートル病院で精神病患者の鎖を解き放ち、人道的な治療を提唱した人物です。これは正しい記述です。正しくは:これは正しい記述であり、修正の必要はありません。選びやすい理由:特になし。歴史上の人物とその功績に関する知識が問われています。混同注意:精神疾患の人道的治療を提唱した初期の人物(例:ウィリアム・テュックなど)を混同する可能性があります。
- 4. 理学療法士及び作業療法士法は1965年(昭和40年)に制定され、これによって日本におけるPT・OTの専門職としての基盤が確立されました。これは正しい記述です。正しくは:これは正しい記述であり、修正の必要はありません。選びやすい理由:特になし。日本の医療専門職に関する法律制定年に関する知識が問われています。混同注意:日本の医療関連法規の制定年や、他のリハビリテーション関連法の制定年を混同する可能性があります。
- 5. 自立生活(IL: Independent Living)運動は、障害を持つ人々が自身の生活を自己決定し、社会参加を推進することを目的とした運動です。これは正しい記述です。正しくは:これは正しい記述であり、修正の必要はありません。選びやすい理由:特になし。リハビリテーションにおける重要な概念とその影響に関する知識が問われています。混同注意:ノーマライゼーションやインクルージョンなど、関連する他の社会運動や理念と混同する可能性があります。
国試ポイント
作業療法の歴史における重要な人物とその具体的な貢献、日本の作業療法制度の確立、および関連する社会運動や理念に関する基本的な知識が問われています。特に、主要人物とその提唱した理論・概念の正確な組み合わせが重要です。
混同注意
作業療法の歴史における多くの重要人物(例:Meyer, Dunton, Slagle, Barton)と、それぞれの具体的な貢献や提唱した理論(例:精神生物学、習慣訓練、ADL訓練、感覚統合)を混同しやすいです。また、日本の精神医療史や法制度の歴史も絡めて問われることがあります。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出題された場合、個々の人物が「何を提唱したか」「どのような功績があったか」を具体的に記憶しているかを確認する必要があります。特に、異なる時代や異なる分野の理論を提唱した人物との誤った組み合わせに注意が必要です。
関連知識
作業療法の歴史的背景、主要な創始者とその思想、日本における作業療法の発展経緯、理学療法士及び作業療法士法の概要、自立生活運動とノーマライゼーションの概念。