介護保険制度について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
介護保険制度は、利用者の尊厳を保持し、自立支援を促進するために、利用者が自身の意思に基づき、提供されるサービスや事業者を自由に選択できる仕組みを保障しています。これにより、個別のニーズに応じた適切なサービス提供が期待されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 介護保険の財源は、公費(税金)と保険料の両方で構成されています。公費は約50%を占め、残りを被保険者の保険料で賄います。正しくは:介護保険の財源は、公費と被保険者の保険料の両方で賄われています。選びやすい理由:医療や福祉に関する制度には公費負担が多いという一般的なイメージから、全てが公費だと誤解しやすい。混同注意:他の社会保障制度(例:生活保護)との財源構成の混同。
- 2. 介護保険サービスの利用申請(要介護認定の申請)は、各市町村または特別区の介護保険担当窓口に提出します。都道府県は事業者の指定・監督などを行います。正しくは:介護保険サービスの利用申請は、市町村の担当窓口に行います。選びやすい理由:都道府県も福祉関連の行政機関であるため、申請先として考えやすい。混同注意:介護保険事業所の指定や指導監督など、都道府県が関与する他の業務との混同。
- 3. 正解。介護保険制度では、利用者が主体的にサービスを選択できるよう、自由に事業者を選定できる「利用者選択の原則」が保障されています。これにより、利用者は自身のニーズに合った質の高いサービスを受けやすくなります。選びやすい理由:正しい選択肢であるため、他の選択肢が誤りであることを確認できれば選びやすい。混同注意:特に混同する点はないが、この選択肢が正しいと確信するために他の選択肢の誤りを確認することが重要。
- 4. 第二号被保険者の対象年齢は40歳以上65歳未満であり、医療保険に加入している者と定義されています。65歳以上は第一号被保険者です。正しくは:介護保険における第二号被保険者は、40歳以上65歳未満の医療保険加入者が該当します。選びやすい理由:介護保険の主要な利用者が高齢者であるため、65歳以上が被保険者であるという認識は正しいが、それが第二号に限定されると誤解しやすい。混同注意:第一号被保険者(65歳以上)と第二号被保険者(40歳以上65歳未満)の区分、およびその対象年齢の混同。
- 5. 要介護度は、介護認定審査会の二次判定(審査判定)を経て最終的に決定されます。一次判定はコンピュータによって行われ、その結果を元に審査会が二次判定を行います。正しくは:要介護度は、介護認定審査会による二次判定を経て決定されます。選びやすい理由:認定プロセスに介護認定審査会が関与していることは事実であるため、誤って一次判定で決定されると認識してしまうことがある。混同注意:要介護認定プロセスにおける一次判定(コンピュータ判定)と二次判定(介護認定審査会)の役割の混同。
国試ポイント
介護保険制度の基本的な仕組み、特にその財源、申請先、被保険者の区分、要介護認定のプロセス、そして利用者側の権利(利用者選択の原則)について問う問題です。各要素を正確に理解しているかが試されます。
混同注意
介護保険制度における各主体の役割(国、都道府県、市町村、利用者)、および被保険者の年齢区分、財源の内訳、認定プロセスの段階を細かく理解していないと混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、介護保険サービスの費用負担割合や、ケアマネジメントの役割、または介護予防・日常生活支援総合事業(総合事業)の具体的な内容など、より詳細な制度運用に関する知識が問われる可能性があります。
関連知識
介護保険法、地域包括ケアシステム、利用者主体の原則、アドボカシー、インフォームドコンセント。