筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
長掌筋は正中神経によって支配される前腕屈筋群の表層筋です。長母指伸筋は、橈骨神経の深枝である後骨間神経によって支配される前腕伸筋群の深層筋です。これらの組み合わせは解剖学的に正確です。
選択肢ごとの解説
- 1. 円回内筋の主な支配神経は正中神経です。正しくは:円回内筋 - 正中神経選びやすい理由:前腕の筋肉は複雑に支配されており、尺骨神経も前腕を走行するため、混同しやすいです。混同注意:他の前腕屈筋群の支配神経(特に尺骨神経が支配する深指屈筋の内側半分や尺側手根屈筋)
- 2. 深指屈筋は正中神経(橈側半分)と尺骨神経(尺側半分)によって支配されます。橈骨神経は主に前腕の伸筋群を支配します。正しくは:深指屈筋 - 正中神経および尺骨神経選びやすい理由:前腕の筋肉であるため、正中神経や尺骨神経と並ぶ主要な神経である橈骨神経も関与すると誤解しやすいです。混同注意:前腕伸筋群の支配神経(橈骨神経支配)
- 3. 正解。長掌筋は正中神経に支配される前腕屈筋群の一つです。正しくは:正しい組み合わせです。選びやすい理由:正解肢であるため、他の選択肢と比べて特に「選びやすい」というよりは、正確な知識があれば選択できます。
- 4. 正解。長母指伸筋は橈骨神経の深枝である後骨間神経に支配される前腕伸筋群の一つです。正しくは:正しい組み合わせです。選びやすい理由:正解肢であるため、他の選択肢と比べて特に「選びやすい」というよりは、正確な知識があれば選択できます。
- 5. 腕橈骨筋は橈骨神経によって支配されます。前骨間神経は正中神経の深枝であり、深指屈筋の橈側半分や長母指屈筋などを支配します。正しくは:腕橈骨筋 - 橈骨神経選びやすい理由:前腕の深い部分に位置する神経である前骨間神経と、前腕の代表的な筋肉である腕橈骨筋を関連付けやすいかもしれませんが、支配神経は異なります。混同注意:橈骨神経支配と前骨間神経支配の区別、特に前腕の深層筋への支配。
国試ポイント
上肢の主要な筋肉と神経支配に関する正確な知識が問われています。特に、主要神経(正中神経、尺骨神経、橈骨神経)の走行と、それぞれの神経が支配する特徴的な筋肉について理解しているかどうかが重要です。また、橈骨神経の枝である後骨間神経や、正中神経の枝である前骨間神経といった、より詳細な神経支配についても問われることがあります。
混同注意
前腕の筋肉は、正中神経、尺骨神経、橈骨神経によって複雑に支配されており、特に表層筋と深層筋、橈側と尺側で支配が異なる筋肉(例:深指屈筋)の区別が混同しやすいです。また、橈骨神経の枝である後骨間神経と、正中神経の枝である前骨間神経の支配筋も混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
今後も上肢の主要筋の神経支配は頻出すると考えられるため、特に腕神経叢から派生する主要な3神経(正中神経、尺骨神経、橈骨神経)の走行と、それぞれの神経が支配する代表的な筋肉、および各神経が損傷した場合にどのような運動麻痺や感覚障害が生じるか、という点を確認すると良いでしょう。また、今回は含まれていませんが、上腕の筋肉(上腕二頭筋、上腕三頭筋など)の神経支配も重要です。
関連知識
上肢の神経支配(腕神経叢からの分岐、正中・尺骨・橈骨神経の主要支配筋群)、前腕屈筋群・伸筋群の解剖、各神経損傷時の機能障害。