内頸動脈から直接分岐しないのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
前交通動脈は、左右の前大脳動脈をつなぐ短絡路であり、内頸動脈から直接分枝するのではなく、前大脳動脈から分岐します。ウィリス動脈輪の構成要素ではありますが、内頸動脈の主要な直接分枝ではありません。他の選択肢はすべて内頸動脈から直接分岐する動脈です。
選択肢ごとの解説
- 1. 眼動脈は、内頸動脈の頭蓋内最初の分枝であり、眼窩へと血液を供給します。これは内頸動脈の直接の分枝です。選びやすい理由:内頸動脈から脳に分布する動脈というイメージが強く、眼に分布する動脈を直接の分枝と認識しにくい可能性があります。混同注意:ウィリス動脈輪を構成する主要な動脈とは異なるため、直接の分枝ではないと誤解するかもしれません。
- 2. 前大脳動脈は、内頸動脈の終枝の一つであり、大脳の前方・内側面に血液を供給します。これは内頸動脈の直接の分枝です。選びやすい理由:大動脈や他の主要血管からの分枝と混同する可能性があります。混同注意:中大脳動脈との関係や、前交通動脈を介した反対側との連絡と混同するかもしれません。
- 3. 中大脳動脈は、内頸動脈のもう一つの終枝であり、大脳の外側面や深部に血液を供給します。これは内頸動脈の直接の分枝です。選びやすい理由:脳の主要な血管であるため、どこから分枝するか明確に覚えていない場合、迷う可能性があります。混同注意:前大脳動脈との関係や、脳底動脈系との違いと混同するかもしれません。
- 4. 正解。前交通動脈は、左右の前大脳動脈同士をつなぐ吻合血管であり、内頸動脈から直接分枝するわけではありません。前大脳動脈から分岐します。正しくは:前交通動脈は、左右の前大脳動脈をつなぐ血管であり、内頸動脈から直接ではなく、前大脳動脈から分岐します。選びやすい理由:ウィリス動脈輪の一部であるため、内頸動脈系に属すると考え、直接の分枝だと誤解しやすいです。混同注意:前大脳動脈と内頸動脈との関係が密接なため、前大脳動脈からさらに分枝する前交通動脈を内頸動脈の直接の分枝と誤解しやすいです。
- 5. 後交通動脈は、内頸動脈の終枝である前大脳動脈・中大脳動脈の近位部から分枝し、後大脳動脈(脳底動脈の終枝)と連絡します。これは内頸動脈の直接の分枝です。選びやすい理由:後交通動脈は脳底動脈系との連絡があるため、内頸動脈系からの直接の分枝ではないと誤解する可能性があります。混同注意:脳底動脈系から分岐する後大脳動脈と混同したり、前交通動脈と同様に直接分枝ではないと勘違いする可能性があります。
国試ポイント
ウィリス動脈輪を構成する主要な脳血管の起始と連絡関係、特に内頸動脈から直接分岐する血管と、そこからさらに分岐・吻合する血管の区別を正確に理解しているかを問う問題です。脳の血管解剖に関する基礎知識が重要となります。
混同注意
内頸動脈系の動脈と、椎骨動脈・脳底動脈系の動脈の区別。特にウィリス動脈輪内の各動脈の起始点と、交通動脈の位置関係が混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
同様の論点が出た場合、内頸動脈の他の枝(例:脈絡叢前動脈、前脈絡叢動脈)や、椎骨脳底動脈系の直接の枝(例:上小脳動脈、後下小脳動脈など)について問われる可能性も考慮し、全体的な脳血管の解剖を詳細に確認する必要があります。また、各動枝の支配領域や、脳血管障害時の症状との関連も問われやすいです。
関連知識
ウィリス動脈輪の構成、各動脈の脳支配領域、脳梗塞や脳出血の発生部位と関連する動脈。解剖学だけでなく、臨床的な視点からも理解が求められます。