筋と支配神経との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3・4番
解説
縫工筋は大腿前面に位置し、大腿神経の支配を受けます。前脛骨筋は下腿前面に位置し、深腓骨神経の支配を受けます。これら2つの組み合わせが正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 下双子筋は仙骨神経叢からの神経(通常は内閉鎖筋神経)に支配されます。閉鎖神経は内転筋群や薄筋、外閉鎖筋の一部を支配します。正しくは:下双子筋 ― 内閉鎖筋神経選びやすい理由:骨盤内の筋肉であるため、関連する神経として閉鎖神経を連想しやすいかもしれません。混同注意:閉鎖神経が支配する大腿内転筋群や、仙骨神経叢が支配する他の股関節外旋筋群と混同しやすいです。
- 2. 短内転筋は閉鎖神経に支配されます。坐骨神経は大腿後面や下腿、足の筋肉を支配しますが、大腿の内転筋群は基本的に閉鎖神経の支配下にあります。正しくは:短内転筋 ― 閉鎖神経選びやすい理由:大腿の筋肉であるため、大腿を広く支配する坐骨神経を連想しやすい可能性があります。混同注意:坐骨神経支配の大腿二頭筋や半腱様筋、半膜様筋といった大腿後面筋群と混同しやすいです。
- 3. 正解。縫工筋は、大腿四頭筋などと同様に、大腿前面の筋肉であり、大腿神経の支配を受けます。これは正しい組み合わせです。
- 4. 正解。前脛骨筋は下腿前面の筋肉で、深腓骨神経の支配を受けます。これは正しい組み合わせです。深腓骨神経は下腿伸筋群(前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、第三腓骨筋)を支配します。
- 5. 後脛骨筋は下腿後面の深層筋であり、脛骨神経の支配を受けます。総腓骨神経は浅腓骨神経と深腓骨神経に分岐し、主に下腿外側・前面の筋肉を支配します。正しくは:後脛骨筋 ― 脛骨神経選びやすい理由:下腿の筋肉であるため、総腓骨神経を連想しやすいかもしれませんが、総腓骨神経は下腿の前面・外側を、脛骨神経は下腿の後面を支配するという主要な区分けがあります。混同注意:同じ下腿の筋肉でも、深腓骨神経が支配する下腿前面の筋肉群や、浅腓骨神経が支配する下腿外側の筋肉群と混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、主要な四肢の筋肉とその支配神経に関する基本的な解剖学的知識を問うものです。特に、神経支配が似ている部位の筋肉群で、細かな違いを問う選択肢が用意されることが多いです。
混同注意
大腿や下腿のように、広い範囲を支配する主要神経(大腿神経、坐骨神経、閉鎖神経、脛骨神経、総腓骨神経など)が存在する部位の筋肉は、どの筋肉がどの神経に支配されるか混同しやすいため注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
同様の論点で出題された場合、今回は筋肉名と神経名の組み合わせでしたが、損傷部位から支配筋を問う、あるいは特定の動作を阻害する神経損傷はどれか、といった形で問われる可能性があります。また、より詳細な神経支配の例外的な筋肉(例:大内転筋の両側支配)も注意が必要です。
関連知識
神経支配の分類(例:大腿神経→大腿前面伸筋群、閉鎖神経→大腿内転筋群、脛骨神経→下腿後面屈筋群、深腓骨神経→下腿前面伸筋群、浅腓骨神経→下腿外側腓骨筋群)を理解しておくことが重要です。また、双子筋群や内閉鎖筋といった股関節深層外旋筋群の支配神経は特に細かい知識として問われやすいです。