ある評価法で用いられる図を示す。この評価法はどれか。

選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第54回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
LASMI(上肢機能複合評価尺度)は、統合失調症患者の上肢機能障害を評価するために開発された尺度です。この尺度は、肩関節の可動域、協調性、巧緻性などを評価項目として含んでおり、図で示されているような特定の姿勢や動作、角度を測定する場面が想定されます。他の選択肢は精神症状や一般的な機能評価に関する尺度であり、特定の身体機能(特に上肢や肩関節)を詳細に評価するものではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. BPRSは、精神疾患の症状を評価するための尺度であり、提示された図(おそらく線や角度の評価)とは関連がありません。正しくは:BPRSは、幻覚、妄想、感情の鈍麻、不穏などの精神症状の重症度を評価します。選びやすい理由:精神科領域の評価法として知られているため、混同しやすいかもしれません。混同注意:提示された図の内容と、各評価尺度の評価対象が混同される可能性があります。
- 2. Rehabは、精神科リハビリテーションの効果を評価するための尺度で、主に患者の活動性や社会性、自己管理能力などを評価します。図で示されているような身体機能、特に肩関節の可動域や動作に関連する評価ではありません。正しくは:Rehabは、精神科入院患者の生活機能全般を多角的に評価する尺度です。選びやすい理由:リハビリテーションという言葉から、何らかの機能評価と結びつけやすいかもしれません。混同注意:Rehabが精神科領域の一般的な機能評価尺度であるため、具体的な身体機能評価と混同される可能性があります。
- 3. 正解。LASMIは、統合失調症患者の上肢(特に肩関節)の運動機能障害を客観的に評価する尺度であり、図で示されているような特定の動作や角度を評価する要素を含んでいます。図はLASMIの評価項目の一部(例:肩関節外転可動域、手の高さなど)を示していると推測されます。正しくは:LASMIは、肩関節の可動域や動作の質など、統合失調症患者の上肢機能障害の重症度を評価します。選びやすい理由:他の選択肢が精神科領域の一般的な評価尺度であるため、具体的な身体機能評価尺度として適切なものを識別する必要があります。混同注意:評価尺度の名称とその評価対象、特に身体機能に関するものと精神症状に関するものが混同される可能性があります。
- 4. PANSSは、統合失調症の陽性症状(幻覚、妄想など)と陰性症状(感情の平板化、意欲低下など)の重症度を評価する尺度です。提示された図のような身体機能の評価とは異なります。正しくは:PANSSは、統合失調症患者の精神症状のタイプと重症度を詳細に評価します。選びやすい理由:統合失調症の評価法として非常に有名なので、選択肢として魅力的ですが、評価内容は異なります。混同注意:統合失調症に関連する評価法であるという共通点から、具体的な評価内容が混同される可能性があります。
- 5. HRS-Dは、うつ病の重症度を評価するための尺度で、主に気分、不安、不眠、食欲などの精神症状や身体症状を評価します。提示された図のような運動機能の評価とは関連がありません。正しくは:HRS-Dは、うつ病患者の抑うつ気分、精神運動性興奮・制止、睡眠障害などの症状を評価します。選びやすい理由:精神科領域の代表的な評価法の一つであるため、知識がある受験生は選択肢として検討するかもしれません。混同注意:特定の精神疾患の評価尺度とその評価対象が、他の疾患や身体機能の評価と混同される可能性があります。
国試ポイント
精神科領域の評価尺度に関する知識、特に身体機能に関連する尺度の特徴を問う問題です。各評価尺度の名称と、それが何を評価するのか(精神症状か、身体機能か、活動性かなど)を正確に理解しているかが重要となります。図が提示された場合は、その図がどのような評価を示唆しているのかを読み取る能力も必要です。
混同注意
精神科領域には数多くの評価尺度が存在するため、それぞれの評価対象(精神症状、生活機能、身体機能など)が混同されやすいです。特に統合失調症に関連する評価法が多い中で、身体機能に特化したLASMIの役割を区別することが求められます。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、他の精神疾患(うつ病、認知症など)に特化した身体機能評価や、一般的なADL・IADL評価尺度と、疾患特異的な評価尺度の区別が問われる可能性があります。また、評価法の具体的な実施方法や採点基準、解釈についても深く理解しているかを確認されるかもしれません。
関連知識
精神科作業療法で用いられる主な評価尺度として、精神症状評価(BPRS, PANSS, GASなど)、生活機能評価(Rehab, GAF, HONOSなど)、QOL評価、認知機能評価、そして身体機能評価(LASMIなど)があります。それぞれの尺度がどのような目的で、どのような項目を評価するのかを包括的に理解しておく必要があります。