主な感染経路と感染症の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は、感染者の咳やくしゃみによって飛び散る飛沫中に含まれるウイルスが、周囲の人の鼻や口などの粘膜に付着することで感染する、典型的な飛沫感染症です。
選択肢ごとの解説
- 1. 流行性角結膜炎の主な感染経路は接触感染です。感染者の分泌物や汚染された物品に触れることで感染します。正しくは:接触感染: 流行性角結膜炎選びやすい理由:「流行性」という言葉から感染力が強い印象を受け、空気感染と誤解する可能性があります。混同注意:空気感染と接触感染の違い
- 2. 風疹の主な感染経路は飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみで飛び散る飛沫を吸い込むことで感染します。ただし、先天性風疹症候群は垂直感染(母子感染)です。正しくは:飛沫感染: 風疹選びやすい理由:風疹が広範囲に感染することから、空気感染のイメージを持つ人がいるかもしれません。麻疹(はしか)は空気感染であるため、混同しやすいです。混同注意:空気感染と飛沫感染、麻疹と風疹の感染経路
- 3. 結核の主な感染経路は空気感染(飛沫核感染)です。結核菌を含む微細な飛沫核が空気中を漂い、それを吸い込むことで感染します。正しくは:空気感染: 結核選びやすい理由:結核患者との濃厚な接触が感染リスクを高めるため、接触感染と誤解する可能性がありますが、直接的な接触ではなく、飛沫核を介した空気感染が主です。混同注意:空気感染と接触感染、特に飛沫核感染の概念
- 4. 正解。流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の主な感染経路は飛沫感染です。感染者の咳やくしゃみなどで飛び散る飛沫を吸い込むことで感染が広がります。選びやすい理由:他の選択肢が誤りであることが明確な場合、正答として選びやすいです。混同注意:空気感染との違い
- 5. 疥癬の主な感染経路は接触感染です。疥癬の原因となるヒゼンダニが皮膚に寄生することで発症し、皮膚と皮膚の直接的な接触や寝具などを介した間接的な接触で感染が広がります。正しくは:接触感染: 疥癬選びやすい理由:感染力が強いイメージから飛沫感染と誤解する可能性があります。混同注意:飛沫感染と接触感染、特にダニなどによる感染症の経路
国試ポイント
主要な感染症の感染経路を正確に理解しているかを問う問題です。特に、空気感染、飛沫感染、接触感染の違いと、代表的な疾患の組み合わせを覚えていることが重要です。似たような感染経路を持つ疾患(例: 麻疹と風疹)や、感染経路が混同されやすい疾患(例: 結核)に注意が必要です。
混同注意
空気感染と飛沫感染の違い。空気感染は、飛沫よりもさらに小さい飛沫核が空気中を長時間漂い、広範囲に感染を広げるのに対し、飛沫感染は、比較的大きな飛沫が短距離(約1〜2m)を飛んで感染します。また、接触感染と飛沫感染も混同されやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
この問題で問われた感染症以外の、頻出する感染症(例:インフルエンザ、ノロウイルス、MRSA、VRE、C.difficile感染症など)の感染経路と、それに応じた適切な感染対策(例:マスク、手洗い、ガウン、ゾーニング)を具体的に問う問題が出題される可能性があります。
関連知識
感染経路には主に、空気感染(飛沫核感染)、飛沫感染、接触感染(直接・間接)、経口感染、媒介物感染(昆虫、動物など)、垂直感染(母子感染)などがあります。それぞれの感染経路に対する標準予防策や感染経路別予防策も理解しておく必要があります。