MTDLPでインテーク面接が終了し、対象者の望む生活の把握ができた。次の段階で用いるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第60回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2・5番(いずれも正解)
解説
【公式の取扱い】この問題は1つを選ぶ形式ですが、公式の正答表では2・5のいずれも正解とされています。 MTDLPのプロセスを正確に理解しているかを問う問題です。インテーク面接で対象者の希望を把握した後、その希望を実現するための具体的な課題を明確にする「生活行為課題分析シート」が用いられます。さらに、その課題に対する具体的な支援計画を立案し、全体を統括するために「生活行為向上マネジメントシート」が活用されます。これらのツールはMTDLPの中心的な評価・計画ツールであり、インテーク面接後の主要なステップに位置づけられます。
選択肢ごとの解説
- 1. このシートは、支援が開始された後、関係者間で生活行為に関する情報を共有したり、支援内容を多職種へ引き継ぐ際に用いられるものであり、初期面談直後のアセスメント段階や計画立案のステップには該当しません。正しくは:支援計画実行後や、多職種連携・サービス移行時に使用する。選びやすい理由:「生活行為」という言葉が入っているので関連しそうに見えるが、MTDLPのプロセスにおける時期が異なります。混同注意:アセスメント段階で使うシートと混同しやすいですが、これは情報共有・連携ツールです。
- 2. 正解。インテーク面接で把握した対象者の希望に基づき、具体的な生活行為の自立度や困難度を詳細に評価・分析するために用いられます。MTDLPではインテーク面接の次に行うアセスメント段階の中心ツールです。
- 3. これは対象者の生活状況やニーズを把握するための初期的な情報収集ツールであり、インテーク面接で用いられるか、その準備段階で使用されます。設問ではインテーク面接が「終了し」た後の段階を問うているため、適切ではありません。正しくは:インテーク面接時に、対象者から生活に関する情報を聞き取る際に使用する。選びやすい理由:「聞き取り」という言葉から、情報収集の段階で使われそうだと誤解しやすいが、これは面接の前に準備するか、面接中に使用するものです。混同注意:インテーク面接で用いるツールと、インテーク後のアセスメントツールとの区別が曖昧になりやすいです。
- 4. 対象者の興味や関心を把握する上で有用なツールではありますが、MTDLPのインテーク面接で生活目標を把握した「次の段階」として、直接的に「生活行為の課題分析」や「マネジメント計画」に繋がる主要ツールとは言えません。より包括的な生活行為の評価の一部として用いられることはあります。正しくは:生活行為の目標設定の参考情報として、または目標達成のための活動内容を検討する際に使用する。MTDLPの主要な評価ツールの直接的な次ではない。選びやすい理由:対象者の希望と関連が深いため、選んでしまいやすいですが、MTDLPのプロセスにおける優先度や位置づけが異なります。混同注意:対象者の個別性を尊重する視点と、MTDLPのプロセスにおける主要なツールの位置づけを混同しやすいです。
- 5. 正解。MTDLPの全体的なプロセスを統括し、対象者の生活行為向上に向けた目標設定、具体的な支援内容、評価指標などを包括的にまとめるシートです。課題分析の結果を受けて、具体的な支援計画を策定する際に用いられるため、インテーク面接の次の重要な段階で活用されます。
国試ポイント
MTDLP(生活行為向上マネジメント)における評価・計画プロセスの各段階で用いられる主要なツールとその機能について、正確な知識が問われています。特に、初期面談後のアセスメントから計画立案への流れを理解しているかが重要です。
混同注意
MTDLPの各シートの役割と使用するタイミングを混同しやすいです。「聞き取り」シートや「申し送り」シートなど、名前が似ていたり、MTDLPに関連する単語が含まれているシートが、どのフェーズで使われるのか曖昧になりやすいため、それぞれの目的と使用場面を正確に把握しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
次に同様の問題が出題された場合、MTDLPのフローチャートを思い出し、各ツールがどの段階に位置づけられるか、そのツールの目的は何かを判断することが重要となります。特に、対象者の「希望」から「課題特定」そして「計画策定」への論理的な流れを追う視点が必要です。
関連知識
MTDLPの各フェーズ(インテーク、アセスメント、計画立案、支援実施、評価、情報共有など)と、それに伴って用いられる具体的なツール(生活行為アセスメントツール、生活行為聞き取りシート、生活行為課題分析シート、生活行為向上マネジメントシート、生活行為申し送り表など)の関連性。これらのツールの目的と内容を理解しておく必要があります。