地域包括ケアシステムに関する説明で適切なのはどれか。2つ選べ。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4・5番
解説
選択肢4と5が正解です。地域包括ケアシステムは、団塊の世代が75歳以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括ケアシステムの構築を目指しています。このシステムは、地域の実情に応じた多様な主体(医療・介護専門職、NPO、ボランティア、民間企業、住民など)が連携してサービスを提供することが特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 地域包括ケアシステムの整備目標時期は2025年であり、2020年ではありません。正しくは:2025年を目標として整備が推進された。選びやすい理由:具体的な年数が示されているため、正しい情報に見えるかもしれません。混同注意:他の制度や計画の目標年数と混同しやすいです。
- 2. 地域包括ケアシステムは、地域の特性に応じた多様なサービス提供を目指しており、全国一律の画一的なシステムを目的としていません。正しくは:地域の特性に応じた多様なシステムを構築することを目指している。選びやすい理由:「地域差をなくす」という言葉が、サービスの質の向上や公平性を連想させ、良いことのように聞こえるため。混同注意:全国一律の基準や制度と、地域の実情に応じた柔軟な運用との区別が曖昧になりやすいです。
- 3. 地域包括ケアシステムの中核を担うのは地域包括支援センターであり、障害者福祉センターではありません。障害者福祉センターは障害者への支援機関ですが、地域包括ケアシステム全体の包括的な中核機関ではありません。正しくは:地域包括支援センターがこのシステムの中核的な機関として設置されている。選びやすい理由:「福祉センター」という名称から、地域支援の中心的な役割を担っていると誤解しやすいです。混同注意:地域包括支援センターと障害者福祉センター、あるいは他の福祉関連機関の役割と名称を混同しやすいです。
- 4. 正解。地域包括ケアシステムは、高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるよう、これらの5つの要素を一体的に提供することを目的としています。
- 5. 正解。地域包括ケアシステムは、行政だけでなく、地域の多様な主体(医療機関、介護事業者、NPO、ボランティア、住民など)が連携・協力してサービスを提供する体制です。
国試ポイント
地域包括ケアシステムの目的、構成要素、そして関わる多様な主体について正確に理解しているかが問われています。特に、整備目標時期、中核機関、構成要素、地域差への対応に関する知識が重要です。
混同注意
地域包括ケアシステムの目標年(2025年)と他の福祉制度の目標年、地域包括支援センターと他の福祉機関の役割、そしてシステムを構成する要素を正確に覚えているかどうかが鍵となります。画一的なシステムではなく、地域特性に応じた多様性が求められる点も注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同じ論点が出た場合、地域包括ケアシステムを構成する『互助』『共助』『公助』のそれぞれの具体例や、各機関(地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、医療機関、行政など)の具体的な役割分担について問われる可能性があります。
関連知識
地域包括支援センターの機能(総合相談支援、権利擁護、介護予防ケアマネジメント、包括的・継続的ケアマネジメント支援)や、地域ケア会議の役割、そして各サービスの具体的な内容(訪問看護、デイサービス、配食サービスなど)についても関連知識として押さえておく必要があります。