COPMの実施過程で作業が6つ特定された。次の手順でスコア化するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
COPMの実施過程では、まずクライエントが遂行したい、改善したいと考える作業(課題とする活動)を特定します。その次に、特定された各作業について、クライエント自身にその作業がどれほど重要であるかを10点尺度(「重要度」)で評価してもらいます。その後、その作業をどれだけうまく遂行できているか(「遂行度」)と、その遂行度に対してどれだけ満足しているか(「満足度」)を評価します。したがって、作業特定後、最初にスコア化する項目は「重要度」となります。
選択肢ごとの解説
- 1. COPMの採点項目には「緊急度」という概念は含まれません。クライエントが課題とする作業を特定した後、最初に評価するのはその作業の重要度です。正しくは:COPMでは、特定された作業の採点項目として、緊急度ではなく「重要度」「遂行度」「満足度」を評価します。選びやすい理由:リハビリテーションの初期段階で、どの問題から着手すべきかを考える際に「緊急度」を考慮することはありますが、COPMの評価尺度としては使用しません。混同注意:患者さんのニーズを把握する一般的な問診項目と混同しやすいです。
- 2. COPMの採点項目には「自立度」という直接の項目はありません。「遂行度」が、どの程度その作業が実施できているかを示す尺度であり、間接的に自立度合いを反映しますが、直接的な採点項目ではありません。正しくは:COPMで評価されるのは「遂行度」であり、これが自立度合いを間接的に示します。特定された作業の後、最初に採点するのは「重要度」です。選びやすい理由:作業療法においてADLやIADLの自立度を評価することは非常に一般的であるため、COPMでも評価されると考えやすいです。混同注意:FIM(機能的自立度評価法)などの自立度を直接評価する他の評価尺度と混同しやすいです。
- 3. 正解。COPMの実施過程では、クライエントが改善を望む作業を特定した後、まずその作業がクライエントにとってどれほど重要であるかを10段階尺度で評価します。これはCOPMの採点プロセスの最初のステップです。
- 4. COPMでは「遂行度」として採点される項目ですが、クライエントが改善を望む作業を特定した後、最初に採点するのは「重要度」です。「遂行度」は「重要度」の採点後に評価されます。正しくは:「遂行度」はCOPMの重要な採点項目の一つですが、作業特定後、最初に評価するのは「重要度」です。その後、「遂行度」と「満足度」を評価します。選びやすい理由:作業療法士としてクライエントの遂行能力を評価するのは非常に自然な流れであるため、最初に評価されると考えやすいです。混同注意:「重要度」と「遂行度」はどちらもCOPMの主要な採点項目ですが、評価する順序が異なります。
- 5. COPMでは「満足度」として採点される項目ですが、クライエントが改善を望む作業を特定した後、最初に採点するのは「重要度」です。「満足度」は「重要度」および「遂行度」の採点後に評価されます。正しくは:「満足度」はCOPMの重要な採点項目の一つですが、作業特定後、最初に評価するのは「重要度」です。その後、「遂行度」と合わせて評価します。選びやすい理由:クライエント中心の評価として、本人の満足度を重視することは作業療法の基本であるため、最初に評価されると考えやすいです。混同注意:「重要度」「遂行度」「満足度」はすべてCOPMの採点項目ですが、その評価順序を理解していないと誤りやすいです。
国試ポイント
COPMの評価項目とその実施手順に関する知識が問われています。特に、特定の作業を挙げた後の採点順序(重要度→遂行度→満足度)を正確に理解しているかがポイントとなります。
混同注意
COPMの主要な採点項目である「重要度」「遂行度」「満足度」の3つは、どれも重要な評価尺度ですが、採点する順序が明確に定められています。この順序を混同しやすい点に注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次にCOPMに関する問題が出た場合、主要な採点項目とその順序だけでなく、クライエント中心のアプローチ、目標設定への活用、介入効果の評価方法など、COPMの目的と全体的なプロセスに関する理解度が問われる可能性があります。
関連知識
COPMはクライエント中心の評価であり、クライエントが自身の生活において重要と考える作業上の課題を特定し、その遂行度と満足度を自己評価するツールです。目標設定や介入効果の評価にも活用されます。介入後は「遂行度」と「満足度」を再評価し、介入前との変化を比較することで効果測定を行います。