感覚受容器の刺激の対象が主に皮膚である促通法はどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
Rood法は、皮膚刺激(例: ブラッシング、冷刺激、圧迫、関節への牽引・圧迫)を用いて、筋緊張の促通または抑制を図る促通法です。皮膚受容器を介した反射弓を利用し、運動反応を引き出すことを主眼としています。
選択肢ごとの解説
- 1. Brunnstrom法は、脳卒中片麻痺患者の回復段階に応じた運動パターン(共同運動、連合反応など)を利用して随意運動の再獲得を目指すものであり、主な刺激対象は皮膚ではありません。正しくは:Brunnstrom法は、脳卒中片麻痺患者の回復段階に応じた運動パターンを利用します。選びやすい理由:脳卒中リハビリテーションでよく用いられる促通法の一つであるため、知識が曖昧だと選択しやすいです。混同注意:Rood法以外の他の促通法全般。
- 2. Bobath法は、異常な筋緊張や姿勢反射の抑制、正常な姿勢と運動パターンの再学習を促すことを目的としており、特定の皮膚刺激を主とするものではありません。正しくは:Bobath法は、異常な筋緊張の抑制と正常な運動の学習を促します。選びやすい理由:Bobath法も脳卒中リハビリテーションで非常に一般的な促通法であるため、無差別に選んでしまう可能性があります。混同注意:Rood法以外の他の促通法全般。
- 3. 正解。Rood法は、皮膚受容器を介した刺激(ブラッシング、冷刺激、圧迫、関節への牽引・圧迫など)を利用して、筋の促通または抑制を図る促通法であり、設問の「刺激の対象が主に皮膚」に合致します。選びやすい理由:正しい選択肢であるため、各促通法の詳細な特徴を理解していれば適切に選択できます。
- 4. Fay法は、系統発生学的な運動発達段階(例:魚、両生類、爬虫類、哺乳類)を模倣した運動パターンを反復させることで、脳性麻痺などの患者の運動発達を促す促通法であり、皮膚刺激を主とするものではありません。正しくは:Fay法は、系統発生学的な運動パターンを利用します。選びやすい理由:他の促通法と並んで存在するため、名前だけ知っている場合に選択肢として選んでしまうことがあります。混同注意:Rood法以外の他の促通法全般。
- 5. PNF(固有受容性神経筋促通法)は、固有受容器(筋紡錘、ゴルジ腱器官など)を刺激することで、協調性や筋力、関節可動域の改善を図る促通法です。皮膚刺激よりも伸張反射や抵抗運動、関節運動が主な刺激対象となります。正しくは:PNFは、固有受容器を介した対角線・螺旋状運動パターンを利用します。選びやすい理由:PNFも非常に広く用いられる促通法であり、感覚受容器を刺激するという点では共通しているため、皮膚という限定的な条件を見落としやすいです。混同注意:Rood法。PNFは固有受容器、Rood法は皮膚受容器と覚えて区別します。
国試ポイント
各促通法の創始者、基本的な考え方、主な刺激対象(皮膚、筋、関節など)、およびその効果を覚えることが重要です。
混同注意
各促通法はそれぞれ異なる生理学的基盤とアプローチを持ちますが、患者に運動反応を促すという共通の目的があるため、詳細な刺激方法や適応を混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
促通法に関する問題が出た際は、問題文が「刺激の対象」に注目しているのか、「治療の目的」に注目しているのかを明確にし、各促通法の特徴と照合して判断します。
関連知識
Brunnstrom法は連合反応や共同運動パターンを利用し、Bobath法は正常運動パターンの再学習と異常運動パターンの抑制、PNFは対角線・螺旋状パターンと伸張反射、Fay法は系統発生学的運動パターンを重視します。