IADLの項目に含まれるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
手段的日常生活活動(IADL: Instrumental Activities of Daily Living)は、基本的日常生活活動(ADL)よりも複雑で、社会生活への適応を測る指標となります。具体的な項目としては、買い物、食事の準備、家事、電話の使用、服薬管理、金銭管理、交通機関の利用などが挙げられます。バスの利用は、地域社会での移動手段の活用に該当するため、IADLに含まれます。
選択肢ごとの解説
- 1. 化粧は身だしなみを整える行為であり、IADLではなく基本的日常生活活動(ADL)の「整容」に含まれます。正しくは:化粧はADLの整容に分類されます。選びやすい理由:日常生活で行う活動であるため、IADLの一部と誤解しやすいですが、より基本的な自己管理の活動です。混同注意:ADLとIADLの定義、特にどの活動がどちらに属するかを混同しやすいです。
- 2. 義足の装着は、補装具の着脱という点でADLの「更衣」や「着脱」に近しい活動であり、IADLには含まれません。正しくは:義足の装着はADLに分類されます。選びやすい理由:日常生活で自立して行うべき重要な行為であり、複雑に感じるためIADLと誤解しやすいです。混同注意:特定の道具を使った活動であることから、IADLと結びつけやすいですが、あくまで身体に直接関連する基本的なケアです。
- 3. 正解。バスの利用は、外出や移動手段の利用といった、地域社会での自立した生活を送るために必要な、より複雑な活動であり、IADLの項目の一つです。
- 4. 歩行器を使用した歩行は、基本的な移動能力を示すものであり、IADLではなくADLの「移動」に含まれます。正しくは:歩行器を使用した歩行はADLの移動に分類されます。選びやすい理由:道具を使用する点でIADLと誤解しやすいですが、これはあくまで移動という基本的な活動の補助手段です。混同注意:補助具を用いる活動はIADLと考えがちですが、その活動が「何をするためのものか」が重要です。移動はADLです。
- 5. 車椅子からベッドへの移乗は、身体をある場所から別の場所へ動かす基本的な動作であり、IADLではなくADLの「移乗」に含まれます。正しくは:車椅子からベッドへの移乗はADLの移乗に分類されます。選びやすい理由:介助の必要性が高まるような複雑な動作と捉えられがちで、IADLと誤解しやすいです。混同注意:IADLの持つ「複雑性」というイメージと、ADLの「移乗」という具体的な活動を混同しやすいです。
国試ポイント
ADLとIADLの具体的な項目を正しく区別できるかが問われています。特に、単に道具を使う活動や少し複雑に見える活動が全てIADLに分類されるわけではない点に注意が必要です。
混同注意
ADL(基本的日常生活活動)とIADL(手段的日常生活活動)の具体的な活動例の区別。特に、特定の道具を使用する活動や、一見複雑に見える活動がどちらに分類されるか。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、ADLとIADLの代表的な項目リストを正確に暗記しているか、そして提示された活動がどちらのカテゴリーにより適切に属するかを、活動の『目的』や『複雑性』のレベルから判断できるかが重要になります。
関連知識
ADLの項目(食事、排泄、入浴、更衣、整容、移動、移乗)。IADLの項目(買い物、調理、家事、電話使用、金銭管理、服薬管理、交通機関利用など)。各評価スケール(FIM、BI、Lawton IADL尺度など)で用いられる項目の理解。