Parkinson病で姿勢反射障害および両側性の振戦があり、小刻み歩行でADLが自立している時のHoehn & Yahr重症度分類ステージはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
Hoehn&Yahr重症度分類において、ステージⅢは「姿勢反射障害が出現し、転倒傾向があるが、介助なしで自立した日常生活を送れる」状態を指します。設問の「姿勢反射障害および両側性の振戦」「小刻み歩行でADLが自立している」という記述は、このステージの特徴と完全に一致します。
選択肢ごとの解説
- 1. ステージⅠは片側性症状のみで、姿勢反射障害は認められません。正しくは:片側性症状のみで、姿勢反射障害がなく、ADLも全く問題ない状態であればステージⅠに該当します。選びやすい理由:症状が軽度でADLが自立しているという点から、低いステージを連想させるかもしれません。混同注意:初期段階の症状と混同しやすいです。
- 2. ステージⅡは両側性症状がありますが、姿勢反射障害はまだ認められません。また、ADLに軽度の支障があっても、通常は介助なしで生活できます。正しくは:両側性症状はあるものの、姿勢反射障害がなく、ADLがほぼ自立している状態であればステージⅡに該当します。選びやすい理由:両側性の振戦という記述からステージⅡを連想する可能性があります。混同注意:両側性症状の出現と、姿勢反射障害の有無の区別が曖昧だと混同しやすいです。
- 3. 正解。ステージⅢは姿勢反射障害が出現し、転倒しやすくなりますが、日常生活は介助なしで自立して行える状態を指します。設問の「姿勢反射障害」「両側性振戦」「小刻み歩行」「ADLが自立」という記述は、このステージの特徴と一致します。
- 4. ステージⅣでは、強い症状のため日常生活に介助が必要となり、部分的に自立しているものの、通常は起立や歩行に著しい困難を伴い、日常生活動作の多くの面で介助が必要となります。設問ではADLが自立していると明記されています。正しくは:歩行や起立に介助が必要で、日常生活動作に著しい制限がある場合がステージⅣに該当します。選びやすい理由:姿勢反射障害や小刻み歩行といった症状が重度に見えるため、より進行したステージを検討してしまうかもしれません。混同注意:ADLの自立度合いの評価を誤ると、ステージⅣと混同しやすくなります。
- 5. ステージⅤは、車椅子またはベッドでの生活が常となり、介助がなければ全く動けない状態です。設問ではADLが自立していると明確に記載されており、このステージには該当しません。正しくは:介助がなければ車椅子やベッドで生活する状態がステージⅤに該当します。
国試ポイント
パーキンソン病のHoehn&Yahr重症度分類における各ステージの臨床的特徴、特に姿勢反射障害の出現とADLの自立度合いの組み合わせが問われています。各ステージの定義を正確に理解し、症例に当てはめて判断する能力が必要です。
混同注意
各ステージの症状の区別、特に「姿勢反射障害の有無」「両側性症状の有無」「ADLの自立度」の組み合わせが混乱しやすいポイントです。ステージⅡとⅢ、ⅢとⅣの境界を明確に区別することが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出題された場合、症状の有無(特に姿勢反射障害)とADLの自立度(介助の必要性)に注目して判断します。特に、「姿勢反射障害の出現」はステージⅢへの移行の重要な指標であることを再確認します。
関連知識
Hoehn&Yahr分類の各ステージの正確な定義。UPDRS (Unified Parkinson's Disease Rating Scale) のようなより詳細な評価スケールとの違い。パーキンソン病の主要症状(振戦、固縮、無動、姿勢反射障害)の理解。