眼疾患とその病態の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
Behçet病は全身性の炎症性疾患であり、眼症状としてぶどう膜炎(前部・後部)を高頻度で発症することが特徴です。
選択肢ごとの解説
- 1. 白内障は水晶体が濁る病態です。硝子体が濁るのは、硝子体出血や炎症、加齢による硝子体変性などが考えられます。正しくは:白内障:水晶体の混濁選びやすい理由:眼球の内部が濁るという漠然としたイメージから選びやすいかもしれませんが、部位が異なります。混同注意:水晶体と硝子体の役割や位置を混同しやすいです。
- 2. 麦粒腫(ものもらい)は、まぶたにある脂腺や汗腺の細菌感染によって起こる急性炎症であり、悪性腫瘍ではありません。正しくは:麦粒腫:眼瞼腺の急性化膿性炎症選びやすい理由:まぶたにできるしこりという点で腫瘍と勘違いしやすいかもしれません。混同注意:良性の炎症と悪性の腫瘍を混同しやすいです。悪性腫瘍であれば眼瞼癌などが該当します。
- 3. 正解。Behçet病(ベーチェット病)は全身性の炎症性疾患であり、ぶどう膜炎(特に前部・後部ぶどう膜炎)を高頻度で合併することで知られています。これは主要な症状の一つです。選びやすい理由:正しい組み合わせです。
- 4. 流行性角結膜炎は、アデノウイルス感染によって角膜と結膜に炎症が起こる病態です。網膜色素上皮の剥離は、加齢黄斑変性や中心性漿液性脈絡網膜症などで見られる症状です。正しくは:流行性角結膜炎:角膜と結膜の炎症選びやすい理由:眼球の奥にある重要な部位という点で網膜色素上皮に目がいくかもしれませんが、関連がありません。混同注意:角膜・結膜と網膜の部位、およびそれぞれの病態を混同しやすいです。
- 5. 緑内障は、眼圧の上昇が主な原因となり、視神経が障害されて視野が狭くなる病気です。眼圧が下がることは稀で、低眼圧緑内障もありますが、基本的な病態ではありません。正しくは:緑内障:眼圧の上昇(または視神経の障害)選びやすい理由:眼圧が変動する病気ではあるので、一見すると関係があるように見えますが、方向が逆です。混同注意:眼圧が高い状態が病態と結びつくことを混同しやすいです。
国試ポイント
眼疾患の基本的な病態や主な症状を正確に理解しているかが問われています。特に、各疾患の病態生理学的な特徴を具体的な部位やメカニズムと結びつけて記憶していることが重要です。
混同注意
白内障と緑内障の混同、麦粒腫のような一般的な眼瞼疾患と悪性腫瘍の混同、そして各眼疾患がどの部位(水晶体、硝子体、角膜、結膜、網膜、ぶどう膜など)に影響するかを正確に覚えることが重要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、主要な眼疾患(白内障、緑内障、網膜剥離、ぶどう膜炎、結膜炎など)について、それぞれ「どの部位」に「どのような病態」が起こり、「主な原因」は何か、そして「どのような症状」が出現するのか、という多角的な視点から正確に理解しているかを確認します。
関連知識
・白内障:水晶体の混濁、加齢性、手術療法。 ・麦粒腫:眼瞼腺の細菌感染、温罨法、抗菌薬。 ・Behçet病:全身性炎症性疾患、四主症状(口腔内アフタ、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状)、ステロイド治療。 ・流行性角結膜炎:アデノウイルス感染、接触感染予防、対症療法。 ・緑内障:眼圧上昇、視神経乳頭陥凹拡大、視野狭窄、点眼薬、手術療法。