二重神経支配の筋はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
大内転筋は、その筋線維の走行と機能により、内転筋部(恥骨に近く、主に股関節の内転・屈曲を担う部分)とハムストリングス部(坐骨結節に近く、主に股関節の伸展を担う部分)に分けられます。内転筋部は閉鎖神経の支配を、ハムストリングス部は坐骨神経(脛骨神経成分)の支配を受けるため、二重神経支配の代表的な筋とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 長内転筋は閉鎖神経のみの支配を受けます。正しくは:長内転筋は閉鎖神経によって支配されます。選びやすい理由:内転筋群は全体的に閉鎖神経支配が多いですが、例外もあります。混同注意:他の内転筋群の神経支配と混同しやすいです。
- 2. 正解。大内転筋は、内転筋部が閉鎖神経の支配を、ハムストリングス部が坐骨神経(脛骨神経成分)の支配を受ける二重神経支配の筋です。
- 3. 中間広筋は大腿神経のみの支配を受けます。正しくは:中間広筋は大腿神経によって支配されます。選びやすい理由:大腿四頭筋の一部であり、他の広筋と同様に単一神経支配です。混同注意:大腿四頭筋の他の筋の神経支配と混同しやすいです。
- 4. 半膜様筋は坐骨神経(脛骨神経成分)のみの支配を受けます。正しくは:半膜様筋は坐骨神経(脛骨神経成分)によって支配されます。選びやすい理由:大内転筋のハムストリングス部と同じ坐骨神経支配ですが、二重支配ではありません。混同注意:同じハムストリングスに属する筋や大内転筋の一部との支配を混同しやすいです。
- 5. ヒラメ筋は脛骨神経のみの支配を受けます。正しくは:ヒラメ筋は脛骨神経によって支配されます。選びやすい理由:下腿三頭筋の一部であり、腓腹筋との関係で誤解されやすいですが、支配神経は同じです。混同注意:腓腹筋との支配の違いや、他の下腿の筋の支配と混同しやすいです。
国試ポイント
筋の神経支配、特に複数の神経から支配される『二重神経支配』を持つ筋の知識が問われています。解剖学の基本的な知識であり、臨床でも神経損傷時の症状理解に重要です。
混同注意
多くの筋は単一の神経から支配されるため、二重神経支配の筋は例外としてしっかり覚える必要があります。特に、大内転筋は内転筋群とハムストリングス群の両方の要素を持つため、混同しやすいです。
次に同じ論点が出たら
同様の知識が問われる場合、他の二重神経支配の筋(例:大腿二頭筋)や、主要な筋群とその支配神経(例:大腿四頭筋は大腿神経、ハムストリングスは坐骨神経など)が問われる可能性があります。
関連知識
二重神経支配の他の例としては、大腿二頭筋(長頭:脛骨神経、短頭:総腓骨神経)や、腕神経叢から分枝する筋(例:三角筋や大円筋の一部など、文献によって見解が異なる場合もあるが、国試レベルでは上記が大内転筋と並んで重要)が挙げられます。また、単一の神経でも複数の分枝が特定の筋に分布することはありますが、これは二重神経支配とは区別されます。