感染症のスクリーニング検査の特異度で正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
特異度は、真に疾患を持たない集団の中から、検査によっても陰性と正しく判定される割合を示す指標です。疾患がない人を正確に「陰性」と識別する能力を評価します。選択肢2がこの定義に最も合致しています。
選択肢ごとの解説
- 1. これは偽陽性の割合、または『1 - 特異度』を指します。特異度は陰性と判定される割合です。正しくは:感染していない人で検査陰性と判定される割合。選びやすい理由:特異度が陽性に関連する指標だと誤解する可能性がある。混同注意:感度、陽性反応適中度、偽陽性と混同しやすい。
- 2. 正解。特異度とは、真に疾患を持たない対象者が、検査によっても陰性と正しく分類される確率を指します。つまり、『非罹患者のうち検査陰性となる割合』です。これは偽陽性の割合が低いことを意味します。
- 3. これは偽陰性の割合を指します。特異度とは異なる概念です。正しくは:感染していない人で検査陰性と判定される割合。選びやすい理由:感度と混同し、陰性というキーワードに惑わされる可能性がある。混同注意:感度、偽陰性と混同しやすい。
- 4. これは陰性反応適中度(Negative Predictive Value: NPV)の説明です。特異度とは定義が異なります。正しくは:感染していない人で検査陰性と判定される割合。選びやすい理由:「陰性」と「疾患がない」というキーワードが含まれるため、特異度に近いと感じる可能性がある。混同注意:陰性反応適中度と混同しやすい。
- 5. これは陽性反応適中度(Positive Predictive Value: PPV)の説明です。特異度とは定義が異なります。正しくは:感染していない人で検査陰性と判定される割合。選びやすい理由:「陽性」と「疾患がある」というキーワードが含まれるため、感度や特異度といった検査の指標の一つだと誤認する可能性がある。混同注意:陽性反応適中度、感度と混同しやすい。
国試ポイント
医療統計や疫学における検査の評価指標(感度、特異度、陽性反応適中度、陰性反応適中度)の定義を正確に理解しているかを問う問題です。特に、それぞれが『ある集団においてどのような割合を示すのか』を混同しないようにすることが重要です。
混同注意
感度(疾患のある人が陽性となる割合)、陽性反応適中度(検査陽性者の中で実際に疾患がある割合)、陰性反応適中度(検査陰性者の中で実際に疾患がない割合)、偽陽性・偽陰性の概念。
次に同じ論点が出たら
次回同じ論点が出た場合、感度や陽性反応適中度などの他の検査評価指標の定義についても問われる可能性が高い。また、それぞれの指標が臨床上どのような意味を持つか、どのような状況でどの指標がより重要視されるか(例:スクリーニング検査では感度が、確定診断では特異度が重視される傾向など)を問われることも考えられる。
関連知識
感度と特異度は疾患の有無を基準とした検査の性能を示す指標であり、陽性反応適中度と陰性反応適中度は検査結果を基準とした指標である。これらの関係性は、疾患の有病率によって変動する。