中脳が中枢となるのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
ランダウ反応は、腹臥位で保持した際に、頭部挙上と体幹・下肢の伸展が協調して起こる抗重力伸展反応です。この反応は中脳の機能と関連が深く、姿勢反射の一種として中脳が主要な中枢となります。他の選択肢は、それぞれ脊髄や延髄・橋が中枢であり、中脳ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. モロー反射の中枢は脳幹の延髄から橋にまたがる領域です。正しくは:モロー反射の中枢は延髄から橋です。選びやすい理由:原始反射の一つであり、脳幹レベルの反射として一括りに考えてしまう可能性があります。混同注意:他の原始反射や姿勢反射の中枢部位と混同しやすいです。
- 2. ギャラント反射の中枢は脊髄です。正しくは:ギャラント反射の中枢は脊髄です。選びやすい理由:原始反射であるため、脳幹の他の部位と誤って関連付けてしまうかもしれません。混同注意:脳幹や他の部位が関与する反射と間違えやすいです。
- 3. 正解。ランダウ反応は、頭部、体幹、下肢の伸展を伴う抗重力伸展反応であり、中脳が統合中枢として機能します。これは姿勢反射の一種です。
- 4. 陽性支持反射の中枢は延髄から橋にまたがる領域です。四肢で体重を支持しようとする反射です。正しくは:陽性支持反射の中枢は延髄から橋です。選びやすい理由:姿勢反射の一種であり、中脳が関与する他の姿勢反射と混同する可能性があります。混同注意:他の姿勢反射、特に中脳レベルの反射と混同しやすいです。
- 5. 非対称性緊張性頸反射の中枢は脳幹の延髄から橋にまたがる領域です。正しくは:非対称性緊張性頸反射の中枢は延髄から橋です。選びやすい理由:原始反射の一つとして、脳幹のどの部位が中枢か曖昧になりやすいです。混同注意:他の原始反射や、左右非対称な反応を示す他の反射と誤認しやすいです。
国試ポイント
脳幹の各部位(中脳、橋、延髄)が中枢となる主な反射・反応(特に原始反射と姿勢反射)を正確に区別できるかが問われています。個々の反射の名前とそれが統合される神経レベルの知識が重要です。
混同注意
モロー反射、陽性支持反射、非対称性緊張性頸反射など、脳幹レベルで統合される他の反射とランダウ反応の中枢部位を混同しやすい。特に姿勢反射や原始反射は多岐にわたり、それぞれの中枢レベルの知識が問われるため、注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出た場合は、各反射(特に原始反射と姿勢反射)の中枢が、脊髄、延髄、橋、中脳、大脳皮質下のどのレベルに位置するかを正確に判断できるかを確認します。単に反射の名称だけでなく、発達段階と関連付けて神経学的基盤を理解しているかが重要です。
関連知識
原始反射:モロー反射(延髄~橋)、非対称性緊張性頸反射(延髄~橋)、対称性緊張性頸反射(延髄~橋)、足底把握反射(脊髄)、手掌把握反射(脊髄)、吸啜反射(延髄)、探索反射(延髄)、ギャラント反射(脊髄)。姿勢反射:頭部立ち直り反応(中脳)、体幹立ち直り反応(中脳)、ランダウ反応(中脳)、陽性支持反射(延髄~橋)、保護伸展反応(皮質下・大脳基底核)。