後腹膜腔に存在するのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第55回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
後腹膜腔は、腹腔の後ろに位置し、腹膜に覆われていない、あるいは一部しか覆われていない臓器が存在する空間です。膵臓はこの後腹膜腔に位置する重要な臓器の一つです。他の選択肢の臓器は、基本的に腹腔内に位置し、腹膜に完全に、またはほぼ完全に包まれています。
選択肢ごとの解説
- 1. 胃は腹腔内の臓器であり、腹膜に完全に包まれる腹腔内臓器(Intraperitoneal organ)です。正しくは:胃は腹腔内臓器である。選びやすい理由:腹部にあるため、漠然と後腹膜腔の一部と考えてしまう可能性がある。混同注意:腹腔内臓器と後腹膜腔臓器の区別。
- 2. 空腸は小腸の一部で、腹腔内に位置し、腹膜に完全に包まれる腹腔内臓器(Intraperitoneal organ)です。正しくは:空腸は腹腔内臓器である。選びやすい理由:消化管の一部であるため、位置を混同しやすい。混同注意:腹腔内臓器と後腹膜腔臓器の区別。
- 3. 正解。膵臓は、腹膜の後方に位置する後腹膜腔臓器です。腹膜に一部しか覆われていません。
- 4. 横行結腸は腹腔内臓器であり、腹膜に完全に包まれています。結腸の中でも腹腔内臓器に分類されます。正しくは:横行結腸は腹腔内臓器である。選びやすい理由:結腸の一部が後腹膜腔に存在するため、混同しやすい。特に上行結腸や下行結腸は二次性後腹膜臓器。混同注意:結腸の各部位と腹膜との関係性。
- 5. S状結腸は腹腔内の臓器で、腹膜に完全に包まれており、S状結腸間膜によって後腹壁に繋がっています。正しくは:S状結腸は腹腔内臓器である。選びやすい理由:結腸の他の部位との区別がつきにくい。混同注意:結腸の各部位と腹膜との関係性。
国試ポイント
この問題は、主要な腹部臓器が腹腔内にあるのか、それとも後腹膜腔にあるのかという、解剖学の基本的な知識を問うものです。特に、腹膜に覆われているか否かで分類される点を理解しているかがポイントとなります。
混同注意
腹腔内臓器と後腹膜腔臓器の分類、特に二次性後腹膜臓器(元は腹腔内だったが癒着して後腹膜となったもの)と一次性後腹膜臓器の区別。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合は、各臓器が腹膜に対してどのような位置関係にあるかを具体的にイメージできるか、また一次性・二次性後腹膜臓器の区別まで問われる可能性があります。
関連知識
一次性後腹膜臓器:腎臓、副腎、尿管、大血管(大動脈、下大静脈)。二次性後腹膜臓器:膵臓、十二指腸(上部を除く)、上行結腸、下行結腸。腹腔内臓器:胃、肝臓、胆嚢、脾臓、小腸(十二指腸上部、空腸、回腸)、横行結腸、S状結腸、卵巣。