欠神発作で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第58回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
欠神発作は、特徴的な3Hz棘徐波複合の脳波異常を示し、過呼吸によって発作が誘発されやすいことが知られています。これは診断の際の誘発試験としても活用されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 欠神発作はてんかんの一種であり、脳の器質的な異常によって引き起こされる発作です。心因性発作とは根本的に異なります。正しくは:器質的な脳機能異常によって引き起こされる。選びやすい理由:精神的なストレスがてんかん発作の誘因となることもあるため、混同しやすい。混同注意:心因性非てんかん発作 (PNES) と混同しやすい。
- 2. 欠神発作は小児期に好発し、多くは思春期までに消失します。高齢で新規に発症することは稀です。正しくは:主に小児期に発症する。選びやすい理由:てんかん全体では高齢者てんかんも存在するが、欠神発作に限ると小児期に特有であるため。混同注意:高齢者てんかんや、高齢期に発症しやすい他の脳血管疾患などによるてんかん発作と混同しやすい。
- 3. 欠神発作は数秒から数十秒と短時間で終わり、意識の回復も速やかで、発作後の眠気(postictal sleep)や混乱は通常見られません。正しくは:発作後、速やかに意識が回復する。選びやすい理由:大発作(強直間代発作)など、他のてんかん発作では発作後に眠り込むことがあるため、てんかん全体の特徴と混同しやすい。混同注意:強直間代発作(大発作)や他の部分てんかんの発作後状態と混同しやすい。
- 4. 正解。欠神発作の診断には過呼吸(過換気)が誘発テストとして用いられることが多く、典型的な発作が誘発されることで診断が確実になります。これは、過呼吸による脳血流の変化が発作閾値を低下させるためと考えられています。選びやすい理由:具体的な誘発因子を知らない場合、消去法でしか選べない可能性もある。
- 5. 欠神発作は意識が短時間途絶えるため、本人は発作中の出来事を覚えていませんが、周囲からは動作が停止したり、宙を眺めたりする様子がはっきりと観察され、気づかれやすい発作です。特に教師や親が子どもの「ぼーっとしている」状態に気づくことが多いです。正しくは:周囲の人に気づかれやすい発作である。選びやすい理由:本人が発作を自覚できないため、周囲も気づかないと思いがち。しかし、その場で行動が止まるなど客観的な変化があるため、実際は気づかれやすい。混同注意:患者本人が発作の記憶がないことと、周囲からの客観的な観察可能性を混同しやすい。
国試ポイント
欠神発作の基本的な特徴と、他のてんかん発作や心因性発作との鑑別ポイントが問われています。特に、発症年齢、発作時間、発作後状態、誘発因子、および周囲からの観察可能性は頻出です。
混同注意
強直間代発作(大発作)、部分てんかん、心因性非てんかん発作、注意欠陥・多動症 (ADHD) の不注意症状など。
次に同じ論点が出たら
この問題で欠神発作の誘発因子を理解したか。次に同じ論点が出たら、発症年齢、発作持続時間、発作後症状の有無、および治療薬の選択についても確認する。
関連知識
てんかんの分類(全般発作、部分発作)、各てんかん発作の症状、診断(脳波、誘発試験)、治療(抗てんかん薬)。特に小児てんかん、てんかん症候群。