交感神経の作用はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第52回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
交感神経は身体を活動状態に適応させるため、呼吸量を増やす目的で気管支を拡張させます。これはアドレナリン作動性のβ2受容体が関与する作用です。
選択肢ごとの解説
- 1. 瞳孔の縮小は、副交感神経(動眼神経)の作用です。交感神経は瞳孔を散大させます。正しくは:瞳孔が大きくなる(散瞳)選びやすい理由:自律神経の作用は多岐にわたるため、副交感神経の作用と混同しやすい。混同注意:副交感神経による縮瞳(対光反射など)
- 2. 膀胱の収縮は、副交感神経(骨盤神経)の作用です。交感神経は膀胱を弛緩させ、尿道括約筋を収縮させます。正しくは:膀胱が弛緩する、または尿道括約筋が収縮する選びやすい理由:排尿に関わる神経支配は複雑であり、交感神経も関与するため混同しやすい。混同注意:副交感神経による排尿反射
- 3. 心拍数の減少は、副交感神経(迷走神経)の作用です。交感神経は心拍数を増加させ、心筋収縮力を高めます。正しくは:心臓の拍動が速くなる選びやすい理由:心臓への自律神経支配は両方あるため、どちらがどちらの作用か迷いやすい。混同注意:副交感神経による徐脈
- 4. 正解。交感神経が優位になると、より多くの酸素を取り入れるため、気管支は拡張します。これはアドレナリン作動性β2受容体を介した作用です。
- 5. 膵液の分泌促進は、主に副交感神経(迷走神経)の作用および消化管ホルモンの作用です。交感神経は消化管の活動を抑制します。正しくは:膵液の分泌が抑制される選びやすい理由:消化器系の神経支配は複雑であり、分泌抑制と促進の区別が難しい。混同注意:副交感神経による消化活動促進
国試ポイント
自律神経(交感神経と副交感神経)の各臓器への作用を正確に理解しているかを問う問題です。特に、身体を活動状態にするか、安静状態にするかという全体像を把握しているかが重要です。
混同注意
交感神経と副交感神経の作用は多くの場合、互いに拮抗的であるため、それぞれの作用を混同しやすいです。特に、消化器系や泌尿器系、眼などの作用は詳細な理解が求められます。
次に同じ論点が出たら
今後も自律神経系の作用に関する問題は出題される可能性が高いため、主要臓器(心臓、肺、消化器、泌尿器、眼など)に対する交感神経・副交感神経それぞれの作用を、表などで整理して覚えることが重要です。また、それぞれの作用に関わる神経伝達物質や受容体の種類も確認しましょう。
関連知識
自律神経系の受容体(α、β、ムスカリン、ニコチン)の種類と、それぞれの受容体がどこに存在し、どのような作用を発揮するかの知識。アドレナリン、ノルアドレナリン、アセチルコリンといった神経伝達物質と、その作用の違い。