地域包括ケアシステムの構成要素でないのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第59回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
地域包括ケアシステムは、「住まい」「医療」「介護」「生活支援」「予防」の5つの要素が一体的に提供される体制を指します。「社会貢献」は高齢者の生きがいや役割創出といったシステムの理念や目標と関連しますが、直接的な構成要素としては挙げられていません。
選択肢ごとの解説
- 1. 地域包括ケアシステムは、在宅での医療提供体制を充実させ、医療と介護の連携を強化することを重要な柱の一つとしています。
- 2. 高齢者の生活を支えるための訪問介護、通所介護、施設介護などの多様な介護サービスは、地域包括ケアシステムの中心的な要素です。
- 3. 正解。地域包括ケアシステムが掲げる5つの構成要素(住まい、医療、介護、生活支援、予防)には、「社会貢献」という項目は直接含まれていません。高齢者の「生きがい」や「役割」を促す文脈では関連しますが、システムを直接構成する基本要素とは区別されます。選びやすい理由:高齢者のQOL向上や社会参加の促進は地域包括ケアシステムの重要な目的の一つであるため、一見すると構成要素のように思えるかもしれません。混同注意:「地域活動への参加促進」や「高齢者の生きがい支援」といった、QOL向上や役割創出に関する要素とは混同しやすいですが、これらはシステムを構成する「柱」ではなく、各要素(特に生活支援や予防)を通じて実現される目標や活動の一部と位置づけられます。
- 4. 買い物、家事援助、安否確認、移動支援など、高齢者が地域で安心して暮らせるための生活支援は、地域包括ケアシステムの不可欠な要素です。
- 5. 要介護状態になることを防ぎ、健康寿命を延ばすための介護予防や健康増進は、地域包括ケアシステムにおける重要な柱の一つです。
国試ポイント
地域包括ケアシステムが目指すものとその具体的な構成要素(5つの柱)を正確に理解しているかを問う問題です。単語のイメージに惑わされず、制度の基本を把握しているかを確認しています。
混同注意
「社会貢献」は、地域共生社会や高齢者の社会参加・生きがい創出といった、地域包括ケアシステムが目指す「目的」や「理念」の一部として解釈されることがあり、システムの「構成要素」と混同されやすいです。しかし、システムの直接的な機能やサービスを提供する柱とは異なります。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出題される場合、各構成要素の具体的なサービス内容や、多職種連携における各職種の役割、または地域包括支援センターの機能について問われる可能性があります。また、地域包括ケアシステムが導入された背景や目的(団塊の世代が75歳以上となる2025年問題など)を理解しているかも重要です。
関連知識
地域包括ケアシステムの5つの構成要素は以下の通りです。1. 住まい(施設ではなく在宅を基本とし、高齢者が地域で継続して生活できる居住環境)2. 医療(在宅医療、多職種連携による医療提供)3. 介護(在宅介護、施設介護、地域密着型サービスなど)4. 生活支援(見守り、配食、買い物支援、交通手段確保など)5. 予防(介護予防、健康増進、フレイル対策など)これらの要素が包括的かつ継続的に提供される体制を、概ね30分圏内に構築することを目指しています。