刺激と反応の組合せで正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第61回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は5番
解説
副交感神経は消化吸収や排泄といったリラックス時の身体機能を促進します。直腸平滑筋の収縮は、排便という消化器系の活動の一部であり、副交感神経の優位な状況で促進されます。
選択肢ごとの解説
- 1. 交感神経が優位になると瞳孔は散大します。光をより多く取り込み、危険に備えるためです。正しくは:交感神経の活動増加により瞳孔は散大します。選びやすい理由:自律神経の作用は多岐にわたるため、一部の例外や複雑なメカニズムと混同しやすい。混同注意:副交感神経による瞳孔の縮小(縮瞳)と混同しやすいです。
- 2. 交感神経が刺激されると、気管支は拡張します。これにより、呼吸量が増加し、酸素供給が促進されます。正しくは:交感神経の興奮により気管支は拡張します。選びやすい理由:筋肉の収縮=活動亢進というイメージから、気管支も収縮しそうに感じるかもしれない。混同注意:副交感神経による気管支の収縮(狭窄)と混同しやすいです。
- 3. 交感神経が活性化すると、心拍数は増加します。これは身体活動の亢進や緊急時の対応として血液循環を促進するためです。正しくは:交感神経の活性化により心拍数は増加します。選びやすい理由:リラックス時の副交感神経の作用と混同しやすい。混同注意:副交感神経による心拍数の減少と混同しやすいです。
- 4. 立毛筋の収縮は交感神経の作用です。寒いときや恐怖を感じたときに鳥肌が立つのは、交感神経が優位になるためです。正しくは:立毛筋の収縮は交感神経の作用です。選びやすい理由:自律神経の作用の中でも比較的マイナーな項目であるため、どちらの神経が作用するか判断しにくい。混同注意:副交感神経は立毛筋には直接的な影響を与えません。
- 5. 正解。副交感神経は、消化器系の蠕動運動や排泄に関与します。直腸平滑筋の収縮は排便を促す作用であり、これは副交感神経の活動によって引き起こされます。正しくは:正しい選択肢です。
国試ポイント
自律神経系(交感神経と副交感神経)が、各臓器や器官にどのような作用を及ぼすかを正確に理解しているかが問われています。特に、対照的な作用を持つ器官や、どちらか一方の神経が強く関与する器官について注意が必要です。
混同注意
各選択肢で示されているように、交感神経と副交感神経の作用が逆転して覚えているケースがよくあります。特に、瞳孔、心拍、気管支、消化管運動、膀胱機能などは対照的な作用を示すため、混同しやすいポイントです。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、まず『交感神経=興奮・活動』『副交感神経=休息・リラックス』という大原則を念頭に置き、各器官の反応がどちらの原則に合致するかを判断します。特に例外的な作用や、どちらか一方の神経しか関与しない器官に注意して確認することが重要です。
関連知識
自律神経系は、意識的な制御を受けずに身体の恒常性維持に重要な役割を果たします。交感神経は『闘争か逃走か (fight-or-flight)』の反応を、副交感神経は『休息と消化 (rest-and-digest)』の反応をそれぞれ担当します。各臓器への作用を覚える際は、これらの基本的な役割と関連付けて考えると理解が深まります。