関節リウマチについて正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
関節リウマチは全身性の自己免疫疾患であり、関節症状だけでなく、肺、心臓、血管、神経、眼など様々な臓器に合併症を引き起こすことがあります。特に肺病変(間質性肺炎、胸膜炎など)は比較的頻繁に見られる関節外症状の一つです。
選択肢ごとの解説
- 1. 関節リウマチは、通常、手指や足趾などの比較的小さな関節から症状が始まることが特徴です。正しくは:手指や足趾などの小関節に初発することが多い。選びやすい理由:関節リウマチが全身性の疾患であるため、どの関節にも影響が出ると考えやすい。混同注意:変形性股関節症など、大関節に影響が出やすい他の疾患と混同しやすい。
- 2. 正解。関節リウマチは全身性の自己免疫疾患であり、肺病変(間質性肺炎、胸膜炎など)は関節外症状として比較的多く認められる合併症の一つです。
- 3. 関節リウマチの関節症状は、通常、左右対称性に出現することが特徴的です。正しくは:罹患関節の症状は左右対称性に現れる。選びやすい理由:他の関節疾患(例:変形性関節症)で非対称性の症状が見られることがあるため。混同注意:乾癬性関節炎など、非対称性の関節炎を呈する疾患と混同しやすい。
- 4. リウマトイド結節は、関節リウマチ患者の約20〜30%に見られる合併症であり、半数以上という頻度ではありません。正しくは:約20〜30%の患者にリウマトイド結節が認められる。選びやすい理由:リウマトイド結節が関節リウマチに特徴的な症状であるため、その頻度を高く見積もりがちになる。混同注意:リウマトイド因子などの血液検査陽性率と混同しやすい。
- 5. 血清アルカリフォスファターゼは、主に骨疾患や肝疾患で高値を示す指標であり、関節リウマチ自体で特異的に高値を示すことは稀です。炎症を示すCRPやESRは高値になることがあります。正しくは:血清アルカリフォスファターゼは、関節リウマチで通常高値を示さない。選びやすい理由:炎症反応が強い疾患であるため、何らかの酵素が上昇すると考えやすい。混同注意:他の炎症性マーカー(CRP、ESR)や肝機能障害を示すマーカーと混同しやすい。
国試ポイント
関節リウマチの診断基準、病態、主要な関節症状と関節外症状、および検査所見に関する基本的な知識が問われています。特に、特徴的な初発部位、対称性、代表的な合併症の頻度を正確に理解しているかがポイントです。
混同注意
関節リウマチの特異的な症状と、一般的な炎症反応や他の膠原病・関節疾患の症状とを混同しないように注意が必要です。特に、初発関節、対称性、主要な合併症の頻度は正確に記憶しておく必要があります。
次に同じ論点が出たら
関節リウマチの症例問題が出た場合、まず病歴(初発部位、症状の経過、対称性)と診察所見(関節の腫脹・圧痛、変形)から診断を絞り込み、その後、代表的な関節外症状の有無(肺、皮膚、眼など)や検査値(RF、抗CCP抗体、炎症反応)と結びつけて総合的に判断する能力が求められるでしょう。
関連知識
関節リウマチの診断基準(2010年ACR/EULAR分類基準)、リウマトイド因子、抗CCP抗体、CRP、ESRなどの検査値、リウマチ治療薬(DMARDs、生物学的製剤)の種類と作用機序、理学療法・作業療法における介入の原則。