図に示す自助具のうち第二のてこを利用しているのはどれか。
画像の選択肢を選ぶと答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢・図は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整え、図は冊子から切り出しています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
てこには支点・力点・作用点があり、第二のてこは「支点-作用点-力点」の順に配置されます。選択肢3の点眼補助具は、支点が器具の先端、作用点がまぶた、力点が指によって加えられる部分となり、この配置に該当します。これにより、小さな力で点眼を補助することができます。
選択肢ごとの解説
- 1. ハサミは支点(中心の軸)が力点と作用点の間にあるため、第一のてこに分類されます。正しくは:ハサミは第一のてこである。選びやすい理由:日常的に使用する道具であり、てこの原理が応用されていることは理解しやすいが、てこの種類を正確に区別できないと間違えやすい。混同注意:第二のてこや第三のてこの原理。支点、力点、作用点の順序の理解が不十分な場合。
- 2. 缶のプルトップオープナーは、てこの原理を応用していますが、支点が手前、作用点がプルトップ、力点が奥の指となるため、第三のてこに分類されます。第二のてこの場合は、支点が端にあり、力点がその間にくる配置です。正しくは:缶のプルトップオープナーは第三のてこである。選びやすい理由:物を開ける道具であり、力を軽減するという点でてこの原理が関係していることは明らかであるため。混同注意:第二のてこ。支点と力点と作用点の位置関係を正確に把握していない場合。
- 3. 正解。点眼補助具は、支点(器具の先端)と力点(指で押す部分)の間に作用点(まぶたに当たる部分)があるため、「支点-作用点-力点」の順となり、第二のてこの原理に合致します。これにより、少ない力でまぶたを固定し、点眼を容易にします。選びやすい理由:点眼補助具がてこの原理を応用していることは直感的に理解できる。混同注意:特になし。原理を正しく理解していれば判断できる。
- 4. この自助具は、握力が弱い人でもつまみ動作を補助するための道具と考えられます。てこの原理というよりは、握る力を補完する構造であり、単独で特定のてこの原理には分類されにくいです。強いて言えばピンセットのように作用点と力点の間に支点がある第三のてこに近いですが、直接的なてこの応用とは異なります。正しくは:特定のてこの原理には直接的に分類されにくい、握力補助具である。選びやすい理由:様々な自助具がてこの原理を応用しているため、これもそうではないかと推測してしまう。混同注意:てこの原理を直接応用した自助具。
- 5. コンセント抜き補助具は、コンセントを抜きやすくするための把持具であり、てこの原理を直接的に応用しているというよりも、把持を容易にすることで力を伝えやすくする、または安定させる効果があります。てこの3つの原理には明確には分類されません。正しくは:コンセント抜き補助具は、把持を容易にするための自助具であり、特定のてこの原理には分類されない。選びやすい理由:力を加える動作を補助する道具であるため、てこの原理が関係していると感じやすい。混同注意:てこの原理を直接応用した自助具。
国試ポイント
てこの原理(第一、第二、第三のてこ)の具体的な応用例と、それぞれのてこの種類における支点、力点、作用点の位置関係を理解すること。
混同注意
てこの原理は3種類あり、それぞれの支点、力点、作用点の相対位置を混同しやすいです。特に、力点と作用点の位置が逆になることで原理が変わるため、図を見て判断できるようにすることが重要です。
次に同じ論点が出たら
今後同様の問題が出題された場合は、各自助具の「支点」「力点」「作用点」の位置を特定し、その順序を確認しててこの種類を判断します。
関連知識
第一のてこ(シーソー、ハサミ)、第二のてこ(栓抜き、点眼補助具、車いすの車輪)、第三のてこ(トング、ピンセット、肘関節)の具体例を覚える。福祉用具の機能と力学的な原理を結びつけて理解することが求められます。