ワークサンプル法を用いる評価法はどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は1番
解説
ワークサンプル法とは、実際の職業場面やそれに近い状況を設定し、対象者が課題を遂行する様子を観察することで、職業能力や作業遂行能力を直接的に評価する手法です。マイクロタワー法は、精密な組立作業を模倣したワークサンプル課題を通じて、対象者の集中力、手先の器用さ、作業速度などを評価する代表的なワークサンプル法のひとつです。他の選択肢は、職業興味検査、職業レディネステスト、社会生活能力評価尺度、一般職業適性検査であり、いずれも質問紙や心理テスト、面接、観察などによって評価するもので、ワークサンプル法ではありません。
選択肢ごとの解説
- 1. 正解。マイクロタワー法は、実際の作業場面を模した課題(ワークサンプル)を用いて、対象者の職業能力や作業遂行能力を評価する方法です。これはワークサンプル法の典型的な例として知られています。
- 2. VPI職業興味検査は、質問紙形式で個人の職業に対する興味や性格タイプを測定する心理検査であり、ワークサンプル法ではありません。正しくは:VPI職業興味検査は、自己記入式の質問紙で職業への興味を評価する検査です。選びやすい理由:職業に関連する検査であるため、選びやすいかもしれません。混同注意:ワークサンプル法と心理検査、特に興味検査との違いを混同しやすいです。
- 3. 職業レディネステストは、職業選択に必要な準備状態や態度を評価する心理検査であり、実際の作業遂行能力を評価するワークサンプル法とは異なります。正しくは:職業レディネステストは、職業準備性や職業選択への態度を評価する検査です。選びやすい理由:職業というキーワードから、ワークサンプル法と関連があるように感じるかもしれません。混同注意:職業準備性評価と、実際の作業能力評価(ワークサンプル)との違いを混同しやすいです。
- 4. LASMIは精神障害者の社会生活能力を評価するための尺度であり、面接や観察に基づいて評価する質問紙形式のツールであり、ワークサンプル法ではありません。作業能力そのものを評価するものではありません。正しくは:LASMIは、精神障害者の社会生活能力を評価するための質問紙または面接形式の尺度です。選びやすい理由:精神障害者の作業療法領域で使用されるツールであるため、関連があるように感じるかもしれません。混同注意:社会生活能力評価と、特定の作業遂行能力評価(ワークサンプル)との違いを混同しやすいです。
- 5. GATBは、様々な知的能力や運動能力を測定することで、個人の職業適性を総合的に評価する一連の検査バッテリーですが、実際の作業を模倣した課題ではなく、紙と鉛筆、器具を用いた検査であり、厳密な意味でのワークサンプル法とは異なります。正しくは:GATBは、知覚や運動能力などの因子を測定することで職業適性を評価する心理検査バッテリーです。選びやすい理由:職業適性検査であるため、ワークサンプル法と関連性が高いと誤解しやすいです。混同注意:職業適性検査全般と、ワークサンプル法(特定の作業課題を用いた評価)との違いを混同しやすいです。
国試ポイント
ワークサンプル法がどのような評価手法であるかを理解し、具体的な評価ツールと結びつけられるかが問われています。特に、職業評価分野における様々な検査法の区別が重要です。
混同注意
ワークサンプル法と、その他の職業適性検査(例:GATB)や心理検査(例:VPI)との違い。ワークサンプルは実際の作業を行うことに主眼があり、心理検査は質問紙や課題を通じて特性を測定します。
次に同じ論点が出たら
今後同様の論点が出た場合、ワークサンプル法とは何か、その目的と特徴を正確に理解しているか、そして具体的なワークサンプル法の名称とそれがどのような評価を行うものかを判断できるか、という点が重要になります。
関連知識
ワークサンプル法の具体例として、他にMDS(Motor Dexterity Series)、VALPARなどがあります。また、各種職業評価ツールの特徴(心理検査、質問紙、作業能力評価、適性検査など)を理解していることが求められます。