骨について正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第56回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は4番
解説
皮質骨(緻密骨)の基本単位は骨単位(ハバース系)であり、その中心には血管や神経が走行するハバース管が存在します。この構造は皮質骨の栄養供給と代謝に不可欠です。
選択肢ごとの解説
- 1. 皮質骨は緻密骨とも呼ばれ、骨の表面を覆う硬く密な層です。骨梁は海綿骨を構成する網目状の構造であり、皮質骨とは異なる形態と機能を持っています。正しくは:皮質骨は、緻密な層状構造を持つ組織であり、骨梁が集まって形成されるのは海綿骨です。選びやすい理由:骨の構成要素として骨梁という言葉が頻出するため、関連付けて正しいと思ってしまうかもしれません。混同注意:皮質骨(緻密骨)と海綿骨(骨梁)の構造的な違い
- 2. 幼児期の骨髄は、造血機能を持つ赤色骨髄が主体です。成長とともに造血機能が低下し、脂肪細胞が増えて黄色骨髄へと変化します。成人になると、脊椎骨や胸骨などに赤色骨髄が限局的に残存します。正しくは:幼児期の骨髄は、造血機能が活発な赤色骨髄が主体です。選びやすい理由:黄色骨髄が成人で多く見られることを知っていると、幼児期にも存在するという記述に違和感を感じにくい可能性があります。混同注意:赤色骨髄と黄色骨髄の分布と機能、および年齢による変化
- 3. 海綿骨は、骨の内部にあり、その表面は骨髄腔に面しています。骨膜は骨の最外層(皮質骨の外側)を覆う結合組織膜であり、海綿骨の内部構造を直接覆うものではありません。正しくは:海綿骨は骨の内部に位置し、その骨梁の表面は骨内膜で覆われています。骨膜は骨の外表面(皮質骨の外側)を覆う組織です。選びやすい理由:骨膜が骨の表面を覆う重要な組織であるため、骨全体を覆っているというイメージから正しいと考えてしまうかもしれません。混同注意:骨膜と骨内膜の存在する部位
- 4. 正解。ハバース管(中心管)は、皮質骨(緻密骨)に特徴的に存在するハバース層板の中心を走る管であり、血管や神経が通っています。これにより、骨細胞に栄養が供給されます。正しくは:この記述は正しいです。
- 5. プロテオグリカンは、軟骨組織の細胞外基質に非常に豊富に含まれており、軟骨の弾性や保水性に寄与しています。骨組織の細胞外基質にはコラーゲン線維やリン酸カルシウム(ハイドロキシアパタイト)が主成分であり、プロテオグリカンの量は軟骨に比べて少ないです。正しくは:骨組織のプロテオグリカン含有量は、軟骨組織に比べて少ないです。選びやすい理由:骨と軟骨が支持組織として似ていることから、成分も似ていると誤解してしまうかもしれません。混同注意:骨と軟骨の細胞外基質の主要成分
国試ポイント
骨の構造(皮質骨、海綿骨、骨膜、骨髄)、骨の構成成分(コラーゲン、プロテオグリカン、リン酸カルシウム)、およびそれらの機能に関する基本的な知識が問われています。特に、各構造の名称と役割を正確に理解しているかが重要です。
混同注意
皮質骨と海綿骨の構造の違い、赤色骨髄と黄色骨髄の機能と分布、骨膜と骨内膜の位置、骨と軟骨の細胞外基質の違い。
次に同じ論点が出たら
この論点が出題された場合、次は骨細胞の機能や骨形成に関するホルモンの作用、あるいは骨組織の修復過程について問われる可能性があります。また、骨の血管分布や神経支配についても注意が必要です。
関連知識
骨組織の種類(皮質骨、海綿骨)、骨の細胞(骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞)、骨基質の成分(有機成分、無機成分)、骨の発生と成長、骨のリモデリング。