デルマトームと支配髄節の組合せで正しいのはどれか。
選択肢をタップすると答えと解説が表示されます
出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は2番
解説
デルマトームの図において、乳頭は第4胸髄節 (T4) の高さに一致するとされています。これは解剖学的に標準的な指標とされています。
選択肢ごとの解説
- 1. 母指(親指)は通常、第6頸髄節 (C6) によって主に支配されます。正しくは:母指 - 第6頸髄節 (C6)選びやすい理由:デルマトームの位置関係を漠然としか覚えていないと、頸髄の支配部位であることから、C3を選んでしまう可能性があります。混同注意:C3は主に頸部後方から肩甲骨上部にかけてのデルマトームに関与します。
- 2. 正解。乳頭の高さは、一般的なデルマトームの図において、第4胸髄節 (T4) の支配領域とされています。
- 3. 臍(へそ)は一般的に第10胸髄節 (T10) の支配領域とされています。正しくは:臍 - 第10胸髄節 (T10)選びやすい理由:臍が胸髄支配であることは正しいので、具体的な髄節番号を曖昧に覚えていると間違えやすいです。T8も腹部の比較的高い位置なので、選んでしまうかもしれません。混同注意:T8は剣状突起から臍の間の中央部分に相当します。
- 4. 膝関節周囲の感覚は、主に第3腰髄節 (L3) または第4腰髄節 (L4) によって支配されます。正しくは:膝 - 第3腰髄節 (L3) または 第4腰髄節 (L4)選びやすい理由:膝が腰髄支配であることは正しいため、具体的な髄節番号の記憶が不確かだと、L1を選んでしまう可能性があります。L1は鼠径部付近の支配です。混同注意:L1は鼠径部や大腿内側上部に相当します。
- 5. 肛門周囲の感覚は、主に第3仙髄節 (S3) から第5仙髄節 (S5) の仙髄神経によって支配されます。特に排便反射などに関わるのはS2-S4です。正しくは:肛門 - 第3仙髄節 (S3) ~ 第5仙髄節 (S5)選びやすい理由:肛門が仙髄支配であることは正しいため、具体的な髄節番号を正確に覚えていないとS1を選んでしまうことがあります。S1は主に足の外側や足底の感覚を支配します。混同注意:S1は主に足関節の外側や足底の感覚に関与します。
国試ポイント
デルマトームに関する知識は、国家試験で非常に頻繁に出題されます。特に重要な指標となる部位(例:乳頭、臍、母指、小指、膝、足底など)と、それらを支配する脊髄神経のレベルを正確に暗記しているかが問われます。感覚障害の原因部位特定に直結するため、臨床的にも重要です。
混同注意
各部位の支配髄節は隣接する髄節と混同しやすいです(例:T4とT3/T5、C6とC5/C7)。また、デルマトームは個体差があること、そして神経学的な検査では隣接する髄節の重なりがあるため、一対一対応でない部分もありますが、国試では標準的なデルマトームの知識が問われます。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合、乳頭や臍以外の主要な指標(例:母指、小指、膝、足底など)のデルマトーム知識が問われる可能性が高いです。また、特定の疾患(例:脊髄損傷、末梢神経障害)における感覚レベルの評価と絡めて出題されることも考えられます。
関連知識
主要なデルマトームの部位と髄節の対応(例:C6: 母指、C7: 中指、C8: 小指、T4: 乳頭、T10: 臍、L3: 膝内側、S1: 足底外側)。感覚神経の走行と末梢神経支配(各末梢神経がどの脊髄神経由来か)も関連知識として重要です。