視神経から視覚野に至る視覚伝導路の順で正しいのはどれか。
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出典:厚生労働省ホームページ(第53回作業療法士国家試験の問題および正答)。公共データ利用規約(第1.0版)に基づき利用。問題文・選択肢は公式の問題冊子のとおり掲載しています(文字の体裁を一部整えています)。解説は medimichi が作成したものです。
正解は3番
解説
視神経はまず視交叉で一部が交差し、その後は視索となります。視索は間脳の視床にある外側膝状体で中継され、そこから出る神経線維が視放線(視床皮質路の一部)を形成し、最終的に大脳皮質の後頭葉にある一次視覚野へと投射されます。したがって、「視交叉 → 視索 → 外側膝状体 → 視放線」の順序が正しいです。
選択肢ごとの解説
- 1. 視交叉は視索よりも手前に位置し、また外側膝状体は視放線の手前にある中継核です。この順序は誤りです。正しくは:正しくは「視交叉 → 視索 → 外側膝状体 → 視放線」です。選びやすい理由:視索や視交叉といった主要な構造が含まれているため、部分的に正しいように見えるかもしれませんが、全体の順序が違います。混同注意:視覚伝導路の各部位の前後関係、特に視交叉と視索、外側膝状体と視放線の位置関係が混同されている可能性があります。
- 2. 視索と視交叉の位置関係、および外側膝状体と視放線の位置関係が逆になっています。視交叉が最も前方に位置します。正しくは:正しくは「視交叉 → 視索 → 外側膝状体 → 視放線」です。選びやすい理由:視放線や外側膝状体などの重要な要素が含まれているため、なんとなく正しそうに思えるかもしれません。混同注意:視覚伝導路の各部位の順序が完全に逆になっている点が、理解不足を示唆します。
- 3. 正解。網膜からの視神経は視交叉で交差し、その後に視索となります。視索からの情報は外側膝状体で中継され、そこから視放線を通って大脳皮質の視覚野へと到達します。この順序が視覚伝導路として正しいです。
- 4. 視放線は視覚伝導路の最終段階に近く、最も上流の視交叉や視索より先にくることはありません。正しくは:正しくは「視交叉 → 視索 → 外側膝状体 → 視放線」です。選びやすい理由:全ての要素が含まれており、視放線が最終段階であるという知識があると混乱する可能性があります。混同注意:視覚伝導路の開始点と終点の混同、および中継核の順序の理解不足が考えられます。
- 5. 視交叉の次に来るのは視索であり、外側膝状体は視索の後に中継点として機能します。順序が誤っています。正しくは:正しくは「視交叉 → 視索 → 外側膝状体 → 視放線」です。選びやすい理由:視交叉が最初にくる点は正しいですが、その後の順序が間違っているため、部分的な知識で選んでしまう可能性があります。混同注意:視交叉の後に続くのが視索であること、および外側膝状体が視索からの情報を中継する核であるという理解が曖昧だと混同しやすいです。
国試ポイント
この問題は、視覚伝導路における主要な解剖学的構造とそれらの順序を正確に理解しているかを問うものです。国家試験では、感覚器の伝導路に関する基本知識が頻繁に出題されます。
混同注意
視交叉と視索の前後関係、および外側膝状体と視放線(皮質への投射路)の順序が混同されやすい。また、視神経乳頭から網膜、錐体細胞・桿体細胞、双極細胞、神経節細胞の順序といった網膜内の伝達経路や、瞳孔反射に関わる経路(視蓋前野、エディンガー・ウェストファール核など)と混同しないように注意が必要です。
次に同じ論点が出たら
次に同じ論点が出た場合は、視覚伝導路の各部位がどの脳部位(間脳、大脳皮質など)に属するか、また、各部位の損傷によってどのような視野欠損が生じるか、さらに求心性経路だけでなく遠心性経路(眼球運動に関わる経路など)との関連も確認する必要があります。
関連知識
視神経(II)は脳神経の1つであり、視覚情報を伝達する。外側膝状体は視床の一部であり、視覚の中継核として機能する。視放線は内包の後脚を通り、後頭葉の視覚野へ向かう。視野の欠損と視覚伝導路の障害部位との関連(例:視交叉損傷での両耳側半盲、視索損傷での同名半盲)も重要。